6歳以上の高齢重賞V馬は次走も狙える? 人気、枠順、出走間隔で極端な好走データ

JRA-VANデータラボ

スプリンターズS、シリウスSと6歳馬が勝利

 9月30日のシリウスSはメイショウスミトモ、10月1日のスプリンターズSはレッドファルクスと、先週土日の重賞はいずれも6歳馬が勝利した。競走寿命が伸びている現在でも、6歳といえば高齢馬の範疇に入る。では、6歳以上の馬が重賞を勝った場合、その次走成績はどうなっているのか。今回のテーマはこれだ。集計対象は、2010年以降に平地重賞を勝った6歳以上の馬。データの分析には、JRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

全体成績と芝ダート別成績

表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表1は、重賞を勝った6歳以上馬の次走成績を、全体と芝ダート別で示したもの。まずは全体成績から見ていくと、1着の数が少なめで、やや勝ち切れない傾向があるようだ。このあたりは高齢馬だけあって、重賞を勝った反動のようなものが多少なりとも残っているのかもしれない。とはいえ、複勝率は悪い数字ではなく、複勝回収率104%は優秀。本命は打ちづらくても、買い目に加える価値は十分にある。

 次いで芝ダート別成績を見ると、全8勝を芝で挙げている点に目が行く。ダートはそもそも全部で11走しかなく、複勝率は大差ないため、出走例が増えれば勝ち馬が出る可能性は大いにありそうだが、多少は気に留めておいてもいいだろう。

年齢別成績

表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表2は年齢別成績。複勝率ベースではもっとも若い6歳の数字が頭ひとつ抜け出しており、これは妥当な傾向といったところ。もっとも、勝率や連対率では7歳や8歳も負けていない。さすがに9歳以上となると苦しそうだが、8歳までならあまり気にしなくていいだろう。

人気別成績

表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表3は人気別成績。まず指摘すべき点は、1〜3番人気の成績の悪さだ。このデータを見る限り、重賞を勝った6歳以上馬が次走で人気を背負っている場合は、いつも以上に厳しい視線を投げかけたほうがいいかもしれない。反面、4番人気以下の成績は優秀で、5番人気を除いて軒並み高い回収率を残している。重賞を勝った6歳以上の馬がダークホース扱いされているようなら、積極的に買い目に入れる価値がある

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