凶暴鎌脚にミルコ興奮「素晴らしい」連呼 ファルクス史上3頭目スプリンターズS連覇
直線外から一気の差し切り
ミルコ・デムーロ騎乗の1番人気レッドファルクスがスプリンターズSを連覇! 【写真:中原義史】
レッドファルクスは今回の勝利で23戦10勝(うち海外1戦0勝)、重賞は2016年GIスプリンターズS、16年GIII・CBC賞、17年GII京王杯SCに続く4勝目。騎乗したデムーロ、同馬を管理する尾関知人調教師ともにスプリンターズSは昨年に続く2勝目となった。
JRA・GIは2勝目、重賞は通算4勝目となった 【写真:中原義史】
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「後ろからは差せないかもと心配していた」
ミルコは「2連覇」のガッツポーズ 【写真:中原義史】
「ゲートの出は悪くないんですけど、いつもそのあとが時間のかかる馬。だから、あの位置になったんですが、今日はいつもより後ろ過ぎたかなと思いました。ずっと手応えはすごいあったんですけど、今日は馬場が速いから後ろからは差せないかもと心配していたんです。でも、直線はすごく伸びてくれました。本当に素晴らしい馬です!」
レース後の共同インタビュー中、「すごい」「素晴らしい」を興奮気味に連呼していた口ぶりからも、レッドファルクスがいかに凶暴すぎるほどの切れ味を繰り出したことがこちらにも十分に伝わってきた。付け加えるなら、同馬を一番良く知る尾関調教師ですら「正直、届かないと思っていました」と明かしたほどだ。それだけに気の毒なのはクビ差2着のレッツゴードンキ。「完全に抜け出したんですけど……あそこまで行ったら勝ちたかった」とガックリ肩を落としていた岩田だったが、これはもう誰に責任があるのではなく、レッドファルクスの鬼脚ならぬ“鎌脚”に脱帽するほかない。
ロードカナロア後の短距離界の新主役
直線大外を一刀両断! この“鎌脚”にはさすがのミルコも興奮気味に「巣晴らしい!」を連呼 【写真:中原義史】
「すごく手応えがあったので、あとは直線でスムーズに行ければと思っていました。その通りスムーズに行くことができたので、直線の真ん中くらいで『これなら差せる』と思いましたね。馬も僕も同じ気持ちでした。『負けたくない!』。本当に素晴らしい馬です」