名牝ダイワスカーレットの愛娘は大物? イン差し快勝ダイワメモリーに★6つ評価

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競馬専門紙「優馬」の2歳馬チェック

母にダイワスカーレットを持つダイワメモリーがデビュー勝ち 【撮影:日刊ゲンダイ】

 先週日曜の中山では、父に新種牡馬ノヴェリスト、母に名牝ダイワスカーレットを持つダイワメモリーが見事な勝利を飾った。現役時代とは裏腹に、繁殖生活は苦戦気味と言わざるを得ない母ダイワスカーレットだが、ここに来て大物が誕生? 前週は、母の現役時代のライバルであるウオッカの仔タニノフランケルが勝って★5つの評価を受けたが、コチラは……。

名牝ダイワスカーレットの娘が華麗にデビューV ダイワメモリー

9/24(日) 中山5R 2歳新馬 芝2000m
ダイワメモリー 牝 馬体重:466kg
★★★★★★ 6点〔OPクラス〕
騎手:内田博 厩舎:(美) 国枝 
生産: 社台ファーム
馬主: 大城敬三
父:ノヴェリスト
母:ダイワスカーレット(アグネスタキオン)

 出遅れたが二の脚で好位へ。向正面では続々と外から被せられる形になったが、動じることなくどっしり構えていたのが印象的。母同様、切れ味で勝負するタイプではなさそうだが、ラスト3F11秒6−11秒5−11秒5という流れの中、狭い所を割って差し切った。高いスピード能力と持続力を生かす形が理想だろう。まだ余力のある勝ちっぷりで将来性も十分。

馬体診断
 パドックでは盛んに尻尾を振って時折尻っぱねをするなど、テンションの高さは目立っていたが、実戦に行っての集中力には問題はなかった。牝馬らしいシルエットで、見栄えがするかと言われればそうでもない。ただ、脚捌きやフットワークに柔らかさがあり、全体のバランス自体は悪くない。良馬場が理想で、距離は1600m〜2000mあたりが守備範囲だろう。

血統診断
 母ダイワスカーレットは言わずと知れた名牝中の名牝。マイル戦の桜花賞、2500mの有馬記念を制しており、距離を問わず抜群の先行力と持続力で12戦8勝、2着4回という成績を収めている。父ノヴェリストの初年度産駒の1頭となるが、ここまでの産駒の傾向を見ると、意外と仕上がり早のタイプにも恵まれ、本馬と同様サンデーサイレンスを母系に持つ繁殖牝馬と好相性。距離は上下に融通の利くタイプ。

馬券の狙い目→東京コースや外回りのある京都・阪神など、広いコースでスピードをフルに生かしたい。イメージとしてはフローラS(東京2000m)あたりが向きそう。

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