広島・緒方監督、新井らが優勝会見「若い力がどんどん出てきた」
菊池「最後はちょっと悔しい…」
開幕直後は「なかなか調子が上がらず苦しかった」と言うものの、1年を通して攻守にチームに貢献した菊池 【写真は共同】
――今の率直な気持ちは?
本当にうれしいです。
――昨年の優勝と、何か気持ちの変化はありましたか。
勝たなければいけないという重圧もある中で、本当に最後の最後まで、ちょっと長かったなという感じです。
――最後の9回、3つのアウトというのは独特な雰囲気がありましたか?
そんなに変わりはないですけど、(田中)広輔の方にボールがいって、昨年と同じだなと思って、ちくしょうと思って見ていました。最後は本当に、ずっと飛んで来いと思っていたので、ちょっと悔しいです。
――今年はWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)からの長いシーズンだったと思いますが、ここまではどんな1年でしたか?
シーズンが始まってから、なかなか調子も上がらず、本当に迷惑をかけてきたなという思いもありますし、プロである以上、それがあったからと言い訳はできないので、本当に必死で、また昨年と違う苦しいシーズンだったと思います。
――昨年優勝したことで、今年に生かせたものはありましたか?
僕だけではなく、それぞれが自信を持って試合に挑めていたので、そこはすごく大きかったと思います。
丸「常にチャレンジ精神だった」
優勝の瞬間を「幸せだった」と振り返った丸。3番として勝負強いバッティングを披露した 【写真は共同】
――続いて丸選手、リーグ連覇が決まった時の気持ちは?
昨年もそうでしたが、幸せな瞬間でした。
――昨年は「本当に苦労が報われた」という表現をしていましたが、今年のリーグ連覇で湧いてくる感情はどんなものでしたか?
当然、うれしいという感情が一番強いですが、その次はホッとしたというか。昨シーズンに優勝したことで、周りの期待というか、そういうものも昨年以上にありましたし、その中でこうやって優勝という一番いい結果を出して、ホッとしています。
――今年は追われる立場として、どのような戦いでしたか?
昨年の優勝チームと見られるんですけど、チーム全体として、昨年のことはいい意味で忘れるというか、常にチャレンジ精神というか、そういう気持ちで、常に挑戦し続ける気持ちを持って、全員が戦ってきたシーズンだったと思います。
――今年のチームの特徴として、逆転の広島というものがありましたが、丸さんから見てその要因は何だと思いますか?
常にどんな状況でも、次の1点、次の1点をという風に、石井(琢朗)コーチを中心にみんなで言い続けていたので、それが結果的に、劣勢になった時でも、1点ずつ返したことによって、最終的には逆転できたと思います。チーム全員が、そういう意味でも一つになっていたと思います。
今村「がむしゃらに投げてきた」
「がむしゃらに投げてきた」と1年を振り返った今村。ここまで67試合に登板するなど大車輪の活躍を見せた 【写真は共同】
――今村投手は、みなさんとは違うところで試合を見ていたと思いますが、ブルペンからどんな気持ちで戦況を見ていましたか?
とりあえず勝てばいいかなと、本当にそれだけを思って見ていました。
――決まった瞬間は、どのような感情が湧いてきましたか?
昨年と違ってシーズンが長かったなと思いました。
――今日は接戦でしたが、こういったゲームを勝ち切って、連覇を手にしたのは大きいと思います。
昨年とまた違う勝ち方ができたので、またいい試合ができたなと思いました。
――今村投手はリーグ最多登板など、貢献度は大きかったと思いますが、ここまではどんなシーズンでしたか?
がむしゃらに投げてきたかなと思います。
――長いシーズン、苦しい日々もあったと思いますが、どのように乗り越えていましたか?
打たれる日もありましたけど、毎日試合があるので、僕一人が引きずっても仕方がないので、打たれた日もすぐに切り替えて、次の日に臨めたと思います。
――数字を見ても、チームのブルペン陣の中で防御率トップということもありますが、投手陣の結束が強いように見えます。
年齢が近いということもありますし、ブルペンの一人一人が前のピッチャーのことを思って、助け合いながらできたと思うので、それはすごく良かったと思います。