武豊を背に、ビリーヴの息子が★7を獲得 18冠ベビーやオルフェーヴル妹も高評価
兄達を超える活躍を 18冠ベビー再び シルヴァンシャー
“18冠ベビー”シルヴァンシャーがデビュー勝ち 【撮影:日刊ゲンダイ】
シルヴァンシャー 牡 馬体重:470kg
★★★★★★★ 7点〔GIIIクラス〕
騎手:M.デムーロ 厩舎:(栗) 池江寿
生産:ノーザンファーム
馬主:サンデーレーシング
父:ディープインパクト
母:アゼリ(Jade Hunter)
スタートでトモを落として大きく離れた最後方からの競馬に。道中はやや促されながらの追走だったが、3角辺りで前を射程圏に入れると、大外をグイグイと加速。1頭だけ違う勢いでラスト2Fは11秒2−11秒3。着差こそ3/4馬身ではあるが、これだけロスの大きな競馬をして、この末脚。持っている能力は確かなモノだろう。
馬体診断
スッキリとしたムダのない馬体の造りでありながら、トモのボリュームなどは十分。この血統の特徴なのか胴がコンパクトにまとまっていて、マイル位の距離もこなせそうな雰囲気がある。スタートの出遅れに通じているように、気性面の若さはある。父の産駒らしい上質な瞬発力は馬体からも感じられ、今後の成長も見込めそう。
血統診断
母アゼリは既に日本でも知名度が高くなってきた感もあるが、北米でGIを11勝して年度代表馬にもなった歴史的名牝。全兄のロイカバードとアドマイヤアゼリは、セレクトセールにてそれぞれ2.5億、2.7億の値が付いたことでも有名だが、本馬はサンデーレーシングにおいて1口400万(全40口・総額1.6億円)で募集されていた。母や兄の競走成績を考えると、完成時期はやや遅めかもしれない。
馬券の狙い目→スタートの不安も考えると、シクラメン賞(阪神芝1800m)や東京コースの芝1600m〜1800mのようなユッタリ運べる条件が良い。