ディープ産駒エントシャイデンに★6つ 名手モレイラ絶賛のベルーガにも高評価

競馬専門紙「優馬」

競馬専門紙「優馬」の2歳馬チェック

 夏競馬も佳境に入り、2歳戦もOPや重賞レースが多く組まれてきているが、素質馬のデビューはまだまだ続く。今回は、重賞2勝ブランボヌールの全弟エントシャイデンと、モレイラ騎手を背に4馬身差で勝利を収めたベルーガをご紹介!

全姉は重賞2勝のスプリンター! エントシャイデン

新潟の長い直線で自慢の末脚を披露したエントシャイデン(撮影:日刊ゲンダイ) 【(C)競馬専門紙「優馬」】

8/26(土) 新潟5R 2歳新馬 芝1600m外
エントシャイデン 牡 馬体重:448kg
★★★★★★ 6点〔OPクラス〕
騎手:蛯名 厩舎:(栗) 矢作
生産:ノースヒルズ
馬主:ノースヒルズ
父:ディープインパクト
母:ルシュクル(サクラバクシンオー)

スタートで立ち遅れたが、二の脚で中団外目へ。直線はさらに大外へ持ち出されると、そこからギュッと加速し、一気に先頭へ躍り出る。2着馬に食い下がられたが最後はクビ差抑えてデビュー勝ち。まだまだ幼さの残る現状だが、負かした2、3着馬のレベルも高く、今後の成長が楽しみ。

馬体診断
パドックでウルサイ面を見せていたり、レースでも舌を出して走っていたりと、精神面の幼さが目立つ。ただ、走ることに対しては前向き。幅のあるタイプではないが、中身の詰まった馬体は例えるなら「コンパクトスポーツカー」。同じ芦毛とあって全姉ブランボヌールとも良く似ている。決して距離が延びてダメ、というタイプではないが、シルエットからは短めの距離向き。

血統診断
サクラバクシンオー産駒の母は生粋のスプリンターで、中京芝1200m時代のGIII・ファルコンSで3着がある他、函館・札幌の芝1200mで全ての勝ち鞍をあげている。また、本馬の全姉ブランボヌールもキーンランドC、函館2歳Sを含む全3勝を函館・札幌で挙げているという「洋芝血統」。同じくディープインパクトを父に持つ叔父ダコールのような中距離タイプに育つ可能性もあるが…。

馬券の狙い目→現状の結論としてはマイル以下で。勿論、函館・札幌の洋芝替わりの際は積極的に狙っていきたい。

切れ味◎で名手モレイラも絶賛 ベルーガ

8/27(日) 札幌5R 2歳新馬 芝1200m
ベルーガ 牝 馬体重:482kg
★★★★★ 5点〔1600万クラス〕
騎手:モレイラ 厩舎:(栗) 中内田
生産:ノーザンファーム
馬主:R.アンダーソン
父:キンシャサノキセキ
母:アドマイヤライト(Kris S.)

出遅れたが、スピードの乗りは良くスルスルと中団まで挽回。4角で外の馬を弾き飛ばすように進路を取り、鋭い決め手を披露すると、最後は2着に4馬身の差をつけた。他馬よりも1秒以上速い上がり、勝負強くセンスのあるレースぶりと、勝ち時計以上に見所のある内容。騎乗したモレイラも「素晴らしい加速力」と絶賛した。

馬体診断
黒光りして見栄えのするボリューム感タップリの好馬体で、言うことなしの仕上がりだった。気性面にも不安はなさそうで、やや腰高でスラっとした脚つきから、距離の融通は利きそうなタイプ。弾むような力強いフットワークから生み出される瞬発力は魅力十分である。脚元を見た印象だと、少し柔らかい馬場の方が良さそう。

血統診断
3代母のケイティーズは女傑ヒシアマゾンの母として有名だが、その子孫は日本でも一大勢力を築き上げてきた。アドマイヤムーンやスリープレスナイトといったGI馬もこの一族。母はデビューこそ遅かったが、芝・ダート、短距離・中距離と、条件を問わず好走した。父フジキセキの半兄がダートで活躍しており、二刀流も視野に入る。

馬券の狙い目→マイル前後までなら十分に守備範囲。馬場悪化はむしろ歓迎のクチ。芝・ダート兼用に成長する可能性も。

1/2ページ

著者プロフィール

競馬専門紙「優馬」のスペシャル競馬サイト。トレセンや競馬場という現場で記者やトラックマン達が仕入れてきた生情報を元に、予想記事やコラム記事を掲載しています。さらに、競馬ファンのニーズに対しダイレクトに応えていくようなコンテンツも展開。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント