「世代最速白星」をゲット! 高卒ドラ1ルーキーが得票率トップ
プロ初勝利のウイニングボールを手になしだ監督と握手する藤平(右) 【写真は共同】
セ・リーグでは“ハマスタ劇場”に沸いた。22日から横浜スタジアムで行われた横浜DeNAvs.広島の3連戦で、DeNAが第1戦で筒香嘉智&ロペス&宮崎敏郎のクリーンアップ3連発、第2戦では梶谷隆幸、第3戦では倉本寿彦がV打を放って3夜連続のサヨナラ勝ちを収めた。首位・広島にとっては悪夢の3連敗で、23日の試合では鈴木誠也が右足首を骨折するアクシデントも。だが、続く中日3連戦では2勝1敗と持ち直し、一度は消滅した優勝マジックを再点灯させて27日時点で「19」とした。Aクラス入りを狙う巨人は2年目の宇佐見真吾、ルーキー畠世周の若手が奮闘して3勝2敗の勝ち越しに成功。その他、阪神は3勝3敗の五分だったが、中日は2勝3敗、東京ヤクルトは2勝4敗とともに今季ワーストの借金を更新した。
パ・リーグでは、首位・福岡ソフトバンクが先々週の東北楽天戦に続いて埼玉西武にも3タテを食らわし、連勝を今季最長の「8」にまで伸ばして独走態勢を強めた。続く千葉ロッテ戦では1勝2敗と負け越したが、最短で30日にも優勝マジック17が点灯する。2位・楽天は22日に勝利して連敗を「6」で止めたが、翌23日から再び白星が遠ざかって5連敗を喫し、首位とのゲーム差は「9.5」にまで広がった。3位の西武も先週1勝5敗と失速して首位とは11ゲーム差になった。好調だったのが北海道日本ハムで先週4勝1敗。8月14日以降の11試合で9勝2敗の快進撃を見せている。その他、オリックスが3勝2敗、ロッテも4勝2敗と下位チームが意地を見せた1週間だった。
前週のトップ10
1位:8月22日 藤平 尚真(楽) 84.2%
2位:8月27日 藤浪 晋太郎(神) 84.1%
3位:8月27日 和田 毅(ソ) 83.0%
4位:8月25日 ジョンソン(広) 81.0%
5位:8月26日 田中 広輔(広) 79.6%
6位:8月27日 畠 世周(巨) 75.5%
7位:8月22日 高橋 周平(中) 75.0%
8位:8月27日 井口 資仁(ロ) 73.5%
9位:8月26日 福田 永将(中) 72.3%
10位:8月23日 西川 遥輝(日) 72.2%
5回を2安打7Kでプロ初勝利
2位に入ったのは、阪神の藤浪晋太郎。長期ロード最終戦となった27日の巨人戦で先発して7回途中3安打3失点の力投。ストレートの最速は159キロで死球は1つのみ。打線の援護を欠いて負け投手となったが、完全復活の“兆し”を見せた至宝に虎党も納得の票を入れた。続く3位には、完全復活“した”ソフトバンクの和田毅がランクイン。今年5月の左肘手術から27日のロッテ戦で142日ぶりの1軍マウンドに上り、6回を2安打無失点で9奪三振。通算1500奪三振も記録したベテラン左腕の雄姿に大きな拍手が送られた。
その他では、8回無失点で5勝目を挙げたジョンソン、プロ初の満塁弾を放った田中広輔の広島勢に加えて、7回を1安打11奪三振無失点の快投で藤浪に投げ勝った巨人のドラフト2位ルーキー・畠に待望の今季1号弾を放った中日・高橋周平、そして元本拠地の福岡での最終ゲームで惜別ヒットを放ったロッテの井口資仁もトップ10入り。若手もベテランも真っ向勝負。いよいよラストスパートの9月に突入する今週も、新たなドラマ誕生を期待したい。
(テキスト:ベースボール・タイムズ)
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ