世代2頭目の★9つ獲得馬はルーカス GI6勝モーリスの全弟が鮮烈デビュー!
競馬専門紙「優馬」の2歳馬チェック
★9つを獲得したルーカスは日本や香港でGIを6勝したモーリス(黄帽)の全弟。写真は昨年の天皇賞秋 【撮影:日刊ゲンダイ】
モレイラを背に文句ナシの初陣 ルーカス
ルーカス 牡 馬体重:488kg
★★★★★★★★★ 9点〔GIクラス〕
騎手:モレイラ 厩舎:(美) 堀
生産:戸川牧場
馬主:シルクレーシング
父:スクリーンヒーロー
母:メジロフランシス(カーネギー)
陣営がやや慎重な姿勢だったこともあり、1番人気こそ「エアグルーヴの孫」リシュブールに譲ったが、注目度自体は断然コチラ。終始落ち着いた雰囲気で、レースでは序盤から折り合いに専念。3角からスッと外を進出すると一旦は先頭を窺う勢いだったが、前にいた2、3着馬もすぐに応戦。しかしながらこれらを力で捻じ伏せた。スローな流れでそれほど着差は付かなかったが、相手も強かっただけに、むしろ大きな可能性を感じさせる勝ちっぷり。
馬体診断
この父系はやや気性の勝ったタイプが多い傾向もあるが、本馬はパドックでも落ち着き十分。実戦も見る限り、現時点ではそれほど折り合いに苦労することはなさそう。全兄モーリスと見比べると、やや繋が立ち気味で瞬発力よりも持続力よりに出た印象。全体のバランスや質感は流石といったところであり、モーリスが中距離もこなすマイラータイプだったのに対し、こちらは中距離が主戦場になりそう。
血統診断
全兄モーリスはもはや説明不要の感もあるが、マイル〜中距離の絶対王者として君臨。ラストランとなった香港カップでの圧勝劇はまだまだ記憶に新しい。母は未勝利だが、祖母メジロモントレーはAJCCなど重賞を4勝、うち3勝が牡馬混合戦という女傑だった。母父カーネギーは凱旋門賞馬で代表産駒が菊花賞2着のホオキパウェーブだから、潜在的なスタミナはある。兄モーリスは新馬戦をレコード勝ちしているように、単なる晩成型ではなく、クラシック戦線で期待したい。
馬券の狙い目→フットワークから距離延長、直線の長いコースも合う。来春のクラシックが楽しみな1頭だ。
※リンク先は外部サイトの場合があります