札幌記念エアスピネル1番人気なら危険? データ特注は過去10年6連対の5番人気馬

JRA-VANデータラボ

秋飛躍への試金石

 今週は札幌競馬場で、夏のローカル唯一のG2競走・札幌記念が行われる。昨年は断然人気のモーリスをネオリアリズムが下すという、ちょっとした波乱の決着だったが、そのネオリアリズムは今年、香港のクイーンエリザベス2世CでG1制覇。敗れたモーリスも続く2000mのG1を連勝と、ここでの距離経験を秋に繋げた。今年はどんな決着が待っているのか、過去の傾向を探ってみたい。データの分析には、JRA-VAN Data Lab.とTarget frontier JV、馬天楼 for データde出〜たを利用した。

人気別成績

表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 過去10年、1番人気は【2.5.0.3】で連対率70.0%は優秀ながら、昨年のモーリスや、14年のゴールドシップなど、G1実績馬が小差で敗れるケースも目立つ。そのモーリスを下したネオリアリズムは5番人気。5番人気は一昨年のディサイファから連勝中で、過去10年でも【4.2.0.4】と好結果を残している。複数の好走馬を出すのは8番人気まで。9番人気以下の好走2頭は、12番人気2着(07年アグネスアーク)と14番人気3着(13年アンコイルド)。基本的には8番人気以内を目安としたい。

性齢別成績

表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 今年は牝馬不在のメンバー構成。牡・セン馬の年齢別では、4、5歳が各3勝を挙げ、勝率では4歳、複勝率では5歳馬が優勢だ。ただ、5歳馬は好走した10頭中8頭が3番人気以内で、特に1番人気馬は【2.4.0.0】と連対を外していない。その他の年齢は4番人気以下が中心で、特に6歳以上は好走6頭すべてが4番人気以下だった。また、5歳以外で1番人気に推された牡馬3頭はすべて馬券圏外に敗退した(07年マツリダゴッホ7着、13年ロゴタイプ5着、15年トーホウジャッカル8着)。

枠番別成績(12年以降、函館除く)

表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表3は、2回札幌2日目(開催8日目、または10日目)になった12年以降のうち、13年の函館を除いた枠番別の成績である。この4回の勝ち馬は4〜7枠から出ており、3枠も2〜3着に計4頭と悪くない。しかし、内の1〜2枠を引いた馬は計【0.0.1.10】。15年にはラキシスが5着、昨年はヌーヴォレコルトが4着と、ここ2年はともに1枠を引いた2番人気馬が馬券対象から外れてしまった。

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