ハーツクライ産駒フラットレーに★7つ レイエンダ骨折も同ブランドの勢い止まず

競馬専門紙「優馬」

競馬専門紙「優馬」の2歳馬チェック

 日曜・札幌の新馬戦を勝利したフラットレーのレースぶりは、先にデビューし★9つを獲得したレイエンダとそっくり。まだまだ藤沢ブランドの勢いは止まりそうもない。一方、新潟の新馬ではエピカリス2世、とも言うべき圧勝を飾ったルヴァンスレーヴに高評価!

またまた藤沢・ルメール・キャロットF フラットレー

フラットレーの父は今春のクラシックでも活躍馬を多く輩出したハーツクライ(写真は2005年の有馬記念、撮影:日刊ゲンダイ) 【(C)競馬専門紙「優馬」】

8/13(日) 札幌5R 2歳新馬 芝1800m
フラットレー 牡 馬体重:478kg
★★★★★★★ 7点〔GIIIクラス〕
騎手:ルメール 厩舎:(美) 藤沢和
生産:ノーザンファーム
馬主:キャロットファーム
父ハーツクライ
母リッチダンサー(Halling)

 開幕週の札幌で鮮烈なデビューを飾ったレイエンダの姿を思い浮かべた人も多かっただろう。何故なら厩舎・鞍上・馬主が全く一緒。2つのレースを実際に並べて観たが、レースぶりもほとんど一緒ときた。良い意味で力を出し切ってはいないだけに、稍重の馬場状態も手伝って能力面の推し量りづらさはあるものの、上がり2位の2着馬マツカゼ(36秒8)と比してこちらは35秒9。レイエンダ骨折の知らせは残念だが、その穴を埋める存在になることを期待したい。

馬体診断 
 ハーツクライ産駒らしく、スラッとした気品のある馬体の持ち主。現時点での筋肉量も十分と言えるものだろう。繋ぎの長さがあって柔軟性もあり、瞬発力勝負もOK。前後の幅があってトビも大きめということで、距離延長も苦にしないだろうし、もちろん2000m前後もこなす。意外と重心の低い安定感のあるフォームで走るので、多少の道悪も問題なさそう。

血統診断
 デビューの遅れた1歳上の半姉以外は兄姉馬が全て勝ち上がり、それも2勝以上をマーク。ゼンノロブロイを父に持つ半姉バウンスシャッセは重賞3勝、オークス3着と活躍した。母父Hallingは英仏で中距離GIを5勝した名競走馬。種牡馬としても今年のドバイシーマクラシックを制したジャックホブスを出している。兄姉を見るとマイル〜中距離志向が強いタイプだが、父がハーツクライの本馬はもう少し長めの距離でも。

馬券の狙い目→馬体・血統的に完成は古馬、という印象もあるが、現時点でも十分にレベルは高い。まずは百日草特別(東京2000m)や葉牡丹賞(中山2000m)のような長めの条件で。

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競馬専門紙「優馬」のスペシャル競馬サイト。トレセンや競馬場という現場で記者やトラックマン達が仕入れてきた生情報を元に、予想記事やコラム記事を掲載しています。さらに、競馬ファンのニーズに対しダイレクトに応えていくようなコンテンツも展開。

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