ハーツクライ産駒フラットレーに★7つ レイエンダ骨折も同ブランドの勢い止まず
競馬専門紙「優馬」の2歳馬チェック
またまた藤沢・ルメール・キャロットF フラットレー
フラットレーの父は今春のクラシックでも活躍馬を多く輩出したハーツクライ(写真は2005年の有馬記念、撮影:日刊ゲンダイ) 【(C)競馬専門紙「優馬」】
フラットレー 牡 馬体重:478kg
★★★★★★★ 7点〔GIIIクラス〕
騎手:ルメール 厩舎:(美) 藤沢和
生産:ノーザンファーム
馬主:キャロットファーム
父ハーツクライ
母リッチダンサー(Halling)
開幕週の札幌で鮮烈なデビューを飾ったレイエンダの姿を思い浮かべた人も多かっただろう。何故なら厩舎・鞍上・馬主が全く一緒。2つのレースを実際に並べて観たが、レースぶりもほとんど一緒ときた。良い意味で力を出し切ってはいないだけに、稍重の馬場状態も手伝って能力面の推し量りづらさはあるものの、上がり2位の2着馬マツカゼ(36秒8)と比してこちらは35秒9。レイエンダ骨折の知らせは残念だが、その穴を埋める存在になることを期待したい。
馬体診断
ハーツクライ産駒らしく、スラッとした気品のある馬体の持ち主。現時点での筋肉量も十分と言えるものだろう。繋ぎの長さがあって柔軟性もあり、瞬発力勝負もOK。前後の幅があってトビも大きめということで、距離延長も苦にしないだろうし、もちろん2000m前後もこなす。意外と重心の低い安定感のあるフォームで走るので、多少の道悪も問題なさそう。
血統診断
デビューの遅れた1歳上の半姉以外は兄姉馬が全て勝ち上がり、それも2勝以上をマーク。ゼンノロブロイを父に持つ半姉バウンスシャッセは重賞3勝、オークス3着と活躍した。母父Hallingは英仏で中距離GIを5勝した名競走馬。種牡馬としても今年のドバイシーマクラシックを制したジャックホブスを出している。兄姉を見るとマイル〜中距離志向が強いタイプだが、父がハーツクライの本馬はもう少し長めの距離でも。
馬券の狙い目→馬体・血統的に完成は古馬、という印象もあるが、現時点でも十分にレベルは高い。まずは百日草特別(東京2000m)や葉牡丹賞(中山2000m)のような長めの条件で。
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