絶好調24歳の放ったマジック阻止満塁弾が得票率トップ!
4日の広島戦で満塁弾を含む3安打5打点の活躍で勝利に貢献した桑原(写真右端) 【写真は共同】
セ・リーグでは、2位の阪神が上り調子。1日からの広島との首位攻防戦は1勝1敗1分けに終わったが、続く東京ヤクルト戦では3連勝。先週6試合を4勝1敗1分けで乗り切り、広島の優勝マジック点灯を阻止した。その広島は、5日に薮田和樹、6日には岡田明丈が2ケタ勝利を達成。野村祐輔、大瀬良大地がともに7勝を挙げており、日本人の「10勝カルテット」誕生も手の届くところにある。その他、巨人は先週3勝3敗ながらも、6試合連続3本塁打以上のプロ野球新記録を樹立するなど、打線は活発。横浜DeNAと中日は、ともに2勝2敗1分けの五分。先々週は4勝2敗と勝ち越したヤクルトだったが、先週は1勝5敗と再び黒星が先行した。
パ・リーグでは、埼玉西武が快進撃を続け、4日の福岡ソフトバンク戦に勝利し、球団59年ぶりの13連勝を飾った。5日は延長戦の末に惜しくも敗れて7月19日以来の黒星を喫したが、翌6日はウルフの好投に山川穂高が8号3ランで応えてソフトバンクに快勝。今週はオリックス、千葉ロッテを相手にビジター連戦が続く中、5.5ゲーム差にまで迫った首位との差をさらに縮められるかに注目が集まる。一方、東北楽天は埼玉西武に3連敗を喫して首位陥落。代わりにソフトバンクが2日のオリックス戦に勝利して7月8日以来の首位浮上を果たした。その他、オリックスは先週3勝2敗と勝ち越したが、ロッテは2勝3敗、北海道日本ハムは1勝3敗とまたも負け越す1週間となった。
前週のトップ10
1位:8月4日 桑原 将志(D) 84.3%
2位:8月6日 二木 康太(ロ) 81.5%
3位:8月2日 ペーニャ(ロ) 79.6%
4位:8月1日 亀井 善行(巨) 79.4%
5位:8月2日 山川 穂高(西) 79.0%
6位:8月4日 メッセンジャー(神) 75.0%
7位:8月3日 福田 永将(中) 73.7%
8位:8月6日 藤平 尚真(楽) 71.7%
9位:8月5日 宮崎 敏郎(D) 71.0%
10位:8月3日 西川 龍馬(広) 69.8%
桑原が広島相手に3安打5打点の大暴れ
2位に入ったのはロッテの二木康太。6日の楽天戦で9回126球を投げ、4安打2四死球1失点、9奪三振。高卒4年目の伸び盛りの22歳が、最終回は自ら志願してマウンドに上って今季2度目の完投勝利。最下位低迷でうっぷんの溜まったロッテファンを喜ばせた。続く3位にも同じくロッテのペーニャがランクイン。2日の日本ハム戦で、2回に相手先発・有原航平の148キロストレートを捉えてライトポール際へ移籍後初本塁打。さらに6回1死から今度は変化球をすくい上げて左中間スタンドへ2号本塁打。途中加入の助っ人砲の待望の“2発”にファンの支持が集まった。
その他、4位には1日のヤクルト戦で2打席連続本塁打を含む5打数5安打6打点と爆発した巨人・亀井善行、5位には2日の楽天戦で3打席連続本塁打をマークした西武・山川がランクイン。ともに他の候補と得票率を分け合ってトップ3入りは逃したが、インパクトは桑原以上のものがあったと言っていい。投手陣では4日のヤクルト戦で4安打完封劇を演じた阪神・メッセンジャーが6位に入った。また、試合には敗れたが、6日のロッテ戦で140キロ台後半の直球と鋭いフォークを武器に6回を4安打2失点5奪三振と力を証明した楽天の高卒ドラフト1位ルーキー・藤平尚真が8位にランクイン。次回登板ではプロ初勝利を挙げてトップ10入りを果たせるか。連戦の続く真夏のペナントレースからますます目が離せない。
(テキスト:ベースボール・タイムズ)
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