大阪桐蔭、指揮官の選手起用に注目 第99回全国高校野球選手権見どころ
名将・西谷監督の信頼厚い大阪桐蔭の切り込み隊長・藤原。2年生ながら高校日本代表1次候補にも名前を連ねている 【写真は共同】
信頼厚い大阪桐蔭の切り込み隊長
チーム打率3割9分9厘、失策4と攻守に安定感が光る。中でも2年生の藤原恭大外野手は大阪大会全試合で1番を任された。西谷浩一監督は試合によって細かくオーダーを変える傾向があり、他の選手は打順を固定されていない。それだけに藤原への1番打者としての期待が感じられる。1番打者でありながら11打点を挙げ、6盗塁と俊足ぶりを発揮した。2年生ながらU−18日本代表の1次候補に名を連ねており、代表でも中心選手へと名乗りを上げたい。
8試合中6試合で2番を任されたのは主将の福井章吾捕手。30打数18安打と打ちまくり、打率はチームトップの6割。捕手としても春以降の自信は大きく、甲子園では背番号「2」で戻ってくる。
大阪を勝ち上がった指揮官の我慢
徳山、柿木のほか、根尾昂(2年)、横川凱(2年)、香川麗爾(3年)と5投手をベンチに入れている甲子園でも、指揮官の起用法に注目が集まる。あくまでも一戦必勝ではあるが、決勝までの6試合を逆算した采配が随所に見られるかもしれない。