侍ジャパン・稲葉新監督が力強い抱負「もちろん東京五輪での金メダル」

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山中本部長「全力でサポートする」

全力でのサポートを誓った山中本部長。稲葉監督の法政大時代の監督でもある 【スポーツナビ】

以下は山中正竹・強化本部本部長のあいさつと一問一答。

 2020年の東京五輪で、侍ジャパンが金メダル獲得を目標として、プロアマこぞって支援するための組織、その具体的な活動をする強化本部の本部長を拝命しました。

 侍ジャパンが最高のメンバーを編成し、選ばれたメンバーがそれぞれ持てる最高のパフォーマンスを発揮できるように、側面から可能な限りのサポートをしていきたいと思います。特に監督と緊密な連携を取りながら、監督はフィールドマネージャーに集中できるように、そして目標を達成できるように、強化本部のメンバーとともに全力でサポートしていきたいと思っています。

――どんなチーム編成の青写真があるか?

 具体的なチームの編成は今後3年掛けて稲葉監督を中心にして選んでいきたい。あくまでもわれわれの目標は2020年東京五輪での侍ジャパンの輝きです、つまり金メダルの獲得を目指す、そういう強い侍ジャパンを思い描いています。強化本部の役割はそのためのサポート、それがわれわれに与えられた責務だと思っています。

 私も2度の五輪経験があり、その五輪というのはWBCというような野球単体の世界大会と違って、33の競技のトップアスリートが競い合う世界最高のスポーツイベントです。五輪というのは準備にもいろいろと期間が限られていますし、JOCやその他の競技団体、五輪組織委員会などと接点もあり、野球単体の大会とは違った煩雑さがあります。

 そういうようなものも、われわれのところでしっかりと対応していかなければいけません。チームには極力最高の状態で、最高のプレーができるような、サポートをしていかなければいけないというのが、われわれが思い描いている強化本部の体制です。

――コーチ人事は?

 コーチ人事はこれからの作業になります。監督とよく相談をしながら、その体制づくりに着手していくことになります。

――チーム編成はオールプロになるのか? アマチュアからの選考対象となるのか?

 五輪はそれぞれの競技の最高のアスリートが競い合う場というのが前提です。野球においても日本代表は最高のメンバーで臨みたいと思います。その中でアマチュアでも、学生でも優秀であれば当然選考の対象となります。そういう選手が出てくるような、そういう日本の野球界であれば楽しみだなと思います。最終的にベストのメンバーを選ぶのが条件です。

――2021年の第5回WBCの位置づけは?

 野球に関わる私たちにとって、五輪も、WBCも、いずれも大事な大会であるという認識でいます。今回の監督選考に当たっても当然のことながらWBCについても議論をしました。その中で、われわれが監督をお願いする、チームづくりをお願いする、強化の体制をしていくことに関しては、まずは2020年に復活した東京五輪での金メダルの獲得1点を目指すことで、これから3年間進めていこうといううコンセンサスの中で進めてきました。
■「アジア プロ野球チャンピオンシップ2017」について

 会見では、U−24を中心とした11月に行われる「アジア プロ野球チャンピオンシップ2017」の対戦カードも発表された。日本は16日に韓国代表、18日にチャイニーズ・タイペイと対戦。予選を勝ち抜けば19日の決勝に進む。試合時間やホーム、ビジターは未定。

以下は概要。

■会場
東京ドーム

■日程
11月16日 日本代表vs.韓国代表
11月17日 韓国代表vs.チャイニーズ・タイペイ代表
11月18日 チャイニーズ・タイペイ代表vs.日本代表
11月19日 決勝(予選1位vs.予選2位)

■優勝賞金
優勝 2000万円
準優勝 500万円

■出場資格
U−24(1993年1月1日以降生まれ)、 または入団3年以内
※オーバーエイジ枠3名

■主な大会規定
・タイブレーク制あり
9回を終了して同点の場合、10回の攻撃は無死一、二塁から。打順は前のイニングからの継続。
・予選は延長12回で打ち切り
※延長12回で決着がつかない場合は引き分け
・全試合DH制を採用
・投手の投球制限なし
・予告先発制
・コールドなし
・大会使用球はNPB統一球

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