sportsnavi

堀口恭司「RIZINをもっと盛り上げる」
KO勝ちの那須川天心は対戦相手に感謝
前日の大会で勝利した選手たちが一夜明け会見に臨んだ
前日の大会で勝利した選手たちが一夜明け会見に臨んだ【長谷川亮】

「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント 1st ROUND ―夏の陣―」(30日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の一夜明け会見が31日、都内・ホテルで行われた。会見には大会で勝利した堀口恭司、KINGレイナ、那須川天心、矢地祐介、山本美憂、大塚隆史、真珠・野沢オークライヤー、榊原信行実行委員長が出席。前夜の試合を振り返り、10月15日のマリンメッセ福岡、そして年末大会への意気込みを語った。

堀口「トーナメントを優勝できるように」

メーンで勝利した堀口は「RIZINをもっと盛り上げていく」と、その決意を語った
メーンで勝利した堀口は「RIZINをもっと盛り上げていく」と、その決意を語った【長谷川亮】

 会見の冒頭であいさつに立った榊原委員長は所英男、才賀紀左衛門、北岡悟の敗者3人を前夜に続き大会のMVPとして挙げ、「1人では格闘技の試合は作れない。対戦相手に恵まれたことで素晴らしい勝利のシーンを作り出すことができた」と、勝者だけでなく真っ向勝負で散った3者に賛辞を贈った。


 大会全11試合の中でメーンに選ばれ、レジェンド・所英男を1RTKOに沈めバンタム級トーナメント本命に違わぬ強さを見せた堀口は「昨日はしっかりKOで勝てたので、このままトーナメントを優勝できるようもっと努力して頑張っていきます。あと、RIZINをもっと盛り上げていきますのでよろしくお願いします」とコメント。質疑応答の中でも「RIZINが盛り上がるなら」と度々語るなど、勝利の後に発した自身がRIZINをけん引していくという気持ちがここでも感じられた。


 アンソニー・バーチャックを破り堀口とともに1回戦を突破した大塚は、「勝つことに必死になった試合でした。でも矢地選手や堀口選手の試合を見るとしっかり倒して勝っていて、RIZINという舞台では勝つだけじゃなく、倒したり、お客さんに何かを見せなきゃいけないという課題が残りました」と自身の試合を反省。さらに「勝つことが大事ですけど、それ以上にインパクトを残したいと思ってます」と続け、年末に実施されるトーナメント2回戦、そして準決勝以降への意気込みとした。

那須川「紀左衛門選手と試合ができてよかった」

インパクトあるKO勝利を飾った那須川は「真正面から打ち合ってくれて、うれしかった」と対戦相手の才賀を称賛した
インパクトあるKO勝利を飾った那須川は「真正面から打ち合ってくれて、うれしかった」と対戦相手の才賀を称賛した【長谷川亮】

 堀口同様にインパクトあるKOを見せた那須川は、開始直前レフェリーからルールの確認を受ける際、才賀から「打撃で打ち合うぞ」と言われたことを明かし、「その言葉に僕は感動して、MIXルールなので2Rに持ち込もうとする作戦もあったと思うんですけど、そういうことをせず真正面から打ち合ってくれて、うれしかったですし、男だなと思いました。それがあったから僕もKOができたので、すごくいい試合ができて、紀左衛門選手と試合ができてよかったと思います」と、榊原委員長と同様に対戦相手の才賀に謝辞を述べた。


 また次戦については「MMAルールがあって、今度桜庭(和志)さんがやるグラップリングルールがあれば、キックルールもあって、いろいろなルールがあってRIZINを皆さんと盛り上げていければ最高の舞台になるんじゃないかと思うので、いろいろなルールがあってもいいんじゃないか」と自論を語り、「出場オファーはもらっているけど、(どのルールかは)まだ分かりません」と、RIZIN次戦の試合ルールに関しては含みを持たせた。


 北岡との新旧対決を制した矢地は試合後リング上からクロン・グレイシーとの対戦をアピールしたが、さらに世代交代を進めるために倒しておきたい選手を問われると、五味隆典と青木真也の2選手を「戦いたいというか意識はし始めました」と回答。


「五味選手は打撃でかみ合いそうなのですごくやりたいですけど、青木選手は昨日北岡さんとやったばっかりでまた寝技になるのでもうちょっと先でいいかと思います(笑)」と、陽気なキャラクターである矢地らしい言い回しで語った。

真珠、美憂とは対照的だったKINGレイナ

対照的な姿を見せた女性選手たち。勝利を喜んだ(左から)真珠と美憂とは対照的に、KINGレイナ(右)はまったく笑顔を見せなかった
対照的な姿を見せた女性選手たち。勝利を喜んだ(左から)真珠と美憂とは対照的に、KINGレイナ(右)はまったく笑顔を見せなかった【長谷川亮】

 女性陣は一本勝ちで満点のデビュー戦を飾った真珠、MMA3戦目でついに初白星を挙げた美憂、体重差を跳ねのけレイディー・タパを降したKINGレイナの3選手が登壇。


「勝てたことより、こんな素晴らしい選手たちの隣に座れることが本当にうれしい」「(次戦は)もう明日でもいいです」と初々しく語った真珠。初勝利を喜びつつ「ちゃんと髪の毛は結んでお見苦しいところをお見せしないようにすること、あとは何を言っているか分からないのでマイクを持った時はマウスピースを外すこと(笑)。すみません、初心者なので温かく見守ってください」と、会場をほがらかにさせつつ語った美憂。その2人とは対照的に、KINGレイナは「一本取れなかったのですごくイライラしてます。いろいろ課題も出たと思うので、次の試合はもっともっと強い自分を見せようと思ってます」と最後まで笑顔は見せなかった。


 次回は10月15日に初上陸となる九州・マリンメッセ福岡での開催となるが、榊原実行委員長は女子トーナメント4試合、バンタム級トーナメントBブロックの3試合、前日発表となった桜庭和志vs.ダン・ヘンダーソンのグラップリングマッチ、九州の選手を起用したキックボクシングマッチなど、全14試合ほどを想定していると会見後の囲み取材でコメント。女子トーナメントにはRENAと美憂は当確で、バンタム級トーナメントBブロックのカードとともに、今週中もしくは8月上旬には大会の主だったカードを発表するとした。

長谷川亮
病弱だった幼少期にプロレスファンとなり、格闘技ファンを経て2002年に格闘技雑誌編集部入りし、2005年からフリーライターに。スポーツナビにはその頃から執筆。病床で何度も読み返したため「プロレススーパースター列伝」は大体暗記。趣味は下手の横好きでキックボクシングとブラジリアン柔術。