竜の和製大砲、ファンの支持集める3ラン2発

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首位・広島が好調キープで60勝到達

25日のヤクルト戦で3ラン2発を放った中日の和製大砲・福田 【写真は共同】

 梅雨明け後も不安定な天気が続いた日本列島。今回は7月25日から30日までのプロ野球を振り返る。

 セ・リーグでは、首位・広島が変わらず好調をキープ。巨人戦では野村祐輔、大瀬良大地の好投で勝ち越し、続く東京ヤクルト戦では九里亜蓮、岡田明丈が試合をつくった中で打線が爆発して6カード連続の勝ち越し。7月を15勝7敗1分けで終えて、早くもシーズン60勝に到達した。

 白熱したのが阪神と横浜DeNAの2位争い。25日からの3連戦ではDeNAが2連勝して2位浮上を果たしたが、そこから阪神が盛り返しに成功した。巨人は菅野智之の好投に、41歳・相川亮二の逆転サヨナラ打で7月を3連勝で締めた。下位では中日が7連敗を喫して先週は1勝5敗。最下位・ヤクルトは4勝2敗とようやく白星が先行した1週間となった。
 
 パ・リーグでは、東北楽天と福岡ソフトバンクの首位攻防戦が実施。25日は雨天中止となったが、26日は則本昂大の力投で楽天が先勝したが、翌27日はソフトバンク・東浜巨が好投し1勝1敗の五分。しかし楽天が続くオリックス相手に2連敗を喫して、2強がゲーム差なしで並んだ。

 その間、3位の埼玉西武が勢いに乗って6年ぶりの9連勝。上位2強とは依然として7ゲームの大差があるが、おぼろげながらもその背中が見えてきた。それに対して、下位チームは低調。オリックスが2勝4敗、北海道日本ハムが1勝3敗、千葉ロッテは1勝4敗といずれも負け越しとなった。

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前週のトップ10

 さて、7月25日〜7月30日でもっともファンの支持を集めた選手は誰なのか? スポーツナビが運営するアプリ「スポナビ プロ野球速報」で実施している「みんなのMVP」。ユーザーが設定したお気に入りチームから勝敗に関係なく、各試合でもっとも活躍した選手に投票し、その試合のMVPを決める。両リーグ合わせての得票率週間トップ10は下記の通りとなった。

1位:7月25日 福田 永将(中) 88.3%
2位:7月30日 中島 卓也(日) 82.2%
3位:7月25日 野村 祐輔(広) 77.9%
4位:7月25日 今永 昇太(D) 76.9%
5位:7月25日 秋山 翔吾(西) 75.8%
6位:7月25日 岩貞 祐太(神) 74.3%
7位:7月28日 加藤 翔平(ロ) 71.8%
8位:7月27日 京田 陽太(中) 71.2%
9位:7月26日 中村 剛也(西) 70.1%
10位:7月25日 吉田 正尚(オ) 69.6%

中島がプロ9年目で初本塁打

 得票率トップに立ったのは、中日の福田永将。25日のヤクルト戦に「7番・サード」でスタメン出場すると、4回2死一、二塁の場面でレフトへ3号3ランを放ち、さらに8回1死一、二塁では右方向へ4号3ラン。ともにストレートを捉える会心の当たりで、自身プロ11年目で初の1試合マルチ本塁打、しかも3ラン2発の6打点をマーク。チームは敗れたが、日本人離れした飛距離が魅力の和製スラッガーのアーチに多くの竜党が溜飲を下げた。福田は30日の阪神戦でも5号2ランを含む3安打4打点と爆発。8月突入を前に勢いを増している。

 2位は北海道日本ハムの中島卓也。理由は福田と同じホームラン。30日のソフトバンク戦で武田翔太の内角ストレートを捉え、右翼ホームランテラスにプロ初本塁打を放った。9年目、2287打席目での初本塁打は球界史上もっとも遅い記録となった。

 続く3位には広島の野村祐輔がランクイン。25日の巨人戦でマイコラスと息の詰まる投手戦を展開し、7回3安打無失点の好投で6勝目をマーク。前半戦で勝ち星に恵まれなかった昨季の投手2冠王の今季最高とも言えるピッチングに多くの支持が集まった。

 続く4位には、25日の阪神戦で7回2安打無失点の快投を見せたDeNA・今永昇太、5位には25日のオリックス戦で4打数4安打の固め打ちを見せた西武・秋山翔吾がランクイン。その他、9位の西武・中村剛也は26日の22号2ランを含めて3試合連続本塁打をマークし、10位のオリックス・吉田正尚も25日の2号ソロに加えて28日には3号ソロを放つなど、先週は印象的なアーチが多く生まれた1週間だった。

 いよいよ勝負の8月に突入するが、今年の夏もド派手な打ち上げ花火がペナントレースを大いに沸かせてくれそうだ。

(テキスト:ベースボール・タイムズ)
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