都市対抗を制したちびっ子打線の積極性 NTT東日本に36年ぶりの黒獅子旗
監督もびっくりの火事場の馬鹿力
社会人3年目の若手・福田周が20打数11安打で橋戸賞と首位打者賞を獲得した 【写真は共同】
準決勝までの4試合、日通が4本のホームランを放っているのに対し、NTTは1本のみだ。それがこの日は、下川をはじめ4ホーマーと派手な空中戦。浮き足だったところもミスもありましたが、「普段打たない選手がいっぱい打った。火事場の馬鹿力を見せてもらいました」というのは、飯塚独特の言い回しだ。
今後1年間ユニホームの袖に黒獅子
スタンドをオレンジ色に染めた2万に及ぶNTT東日本の応援団 【写真は共同】
この末永ら、決勝の大舞台を経験しているベテランと、橋戸賞(MVPに相当)と首位打者賞(20打数11安打、打率5割5分)をダブル受賞した福田周ら、若手の力が融合しての優勝。しみじみと、飯塚監督が言う。
「トヨタさんと対戦したとき、ユニホームの袖にある黒獅子のエンブレムを見て”いいなぁ”とうらやましかったんです。本当に、あれをつけられるんですね」
黒獅子のエンブレム。たった1チームだけに与えられる、都市対抗優勝の証である。