松山英樹や米国トップ選手の人気は? 全英オープンで見たギャラリーの反応

北村収

(左から)フリートウッド、松山、ケプカが同組となった予選。ギャラリーはフリートウッドに注目していた 【北村収】

 イギリスのロイヤルバークデールGCで開催されている男子ゴルフのメジャー第3戦「全英オープン」。

 初日と2日目、松山英樹はブルックス・ケプカ(米国)と同組になった。1カ月前の全米オープンで優勝を争った両雄の組には多くのギャラリーが集まっていたが、彼らが1番のティーグラウンドで大歓声をあげたのは、ケプカ、松山に続いてティーオフした選手。地元イングランド・サウスポート出身のトミー・フリートウッドだった。欧州ツアーのポイントランキングで首位を走る期待の若手だ。

マキロイ人気が絶大 ジョンソンへはほどほど

同組でラウンドしたマキロイ(右)とジョンソン。全英オープン会場ではマキロイへの声援が圧倒的に大きかった 【北村収】

 どの国の選手にも惜しみない声援を送るマスターズ、米国びいきがマスターズより顕著だと言われる全米オープン、そして全英オープンでは欧州の選手に歓声が集まると言われている。

 実際のギャラリーの反応はどうなのか? 2日目の午前、1番ホールのティーグラウンドで定点観測を行ってみた。

 最も注目を集めた組が、世界ランク1位のダスティン・ジョンソン(米国)と、世界ランク4位のロリー・マキロイ(北アイルランド)、そして2011年のマスターズ覇者でもあるシャール・シュワーツェル(南アフリカ)の組。ティーグラウンドの後ろに設置された巨大なギャラリースタンドが超満員になり、スタンド入り口付近では入れないギャラリーたちの長蛇の列ができていた。

 ただそのギャラリーから大歓声を浴びたのはマキロイただ一人。世界ランク1位のジョンソンに対してもそれなりの拍手は起こるが、マキロイの時のように名前を連呼するように叫ぶギャラリーはいなかった。

 米国選手で人気が高かったのはフィル・ミケルソンのみ。一方でリー・ウェストウッドなどイングランドの選手には大歓声が上がっていた。興味深かったのは、ポール・ケーシーらスコットランドの選手にはそれほど大きな声援がなかったこと。今回の全英オープンはイングランドでの開催だが、イングランドとスコットランドの選手でも、人気には差があるようだ。

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著者プロフィール

1968年東京都生まれ。法律関係の出版社を経て、1996年にゴルフ雑誌アルバ(ALBA)編集部に配属。2000年アルバ編集チーフに就任。2003年ゴルフダイジェスト・オンラインに入社し、同年メディア部門のゼネラルマネージャーに。在職中に日本ゴルフトーナメント振興協会のメディア委員を務める。2011年4月に独立し、同年6月に(株)ナインバリューズを起業。紙、Web、ソーシャルメディアなどのさまざまな媒体で、ゴルフ編集者兼ゴルフwebディレクターとしての仕事に従事している。

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