虎のいぶし銀が大暴れ! 首位追撃へファンの支持集中
楽天が首位攻防2連勝で前半を締める
7月12日の中日戦、3安打4打点の活躍で勝利に貢献した阪神・大和(右)。左は4番に入り3安打を放った中谷 【写真は共同】
セ・リーグでは、巨人が東京ヤクルトを相手に3連勝。田口麗斗、菅野智之、宮国椋丞と先発投手に勝ち星が付き、しっかりと主導権を握った形での試合運びを見せてオールスターブレイクを迎えた。首位・広島も好調をキープ。横浜DeNAに2勝1敗と勝ち越し、8回1失点で4勝目を挙げたジョンソンの好投も後半戦へ向けて大きな収穫。貯金を今季最多タイの23として前半戦を終えた。2位の阪神は、中日との2連戦に2連勝。首位とは8ゲームと大きな差があるが、チーム状態は悪くない。一方で東京ヤクルトが1分けを挟んでシーズン2度目の10連敗。7月未勝利のまま後半戦を迎えることになった。
パ・リーグでは、11日、12日とヤフオクドームで首位攻防2連戦が行われ、東北楽天が5対4、2対0と接戦を制して2連勝。今季最多の貯金26とし、2位・福岡ソフトバンクに1.5ゲーム差での首位ターンを決めた。いい形で前半戦を終えたのが、埼玉西武とオリックス。西武は千葉ロッテを相手に敵地3連勝を飾り、11日の試合では計17安打の猛攻で今季最多の16得点。オリックスは本拠地で北海道日本ハム相手に3連勝。吉田正尚が戦列復帰を果たし、攻撃力は確実にアップした。後半戦、上位2強にとっても非常に手強い相手となるだろう。
オールスターは、パ・リーグが6対2、3対1で2連勝を飾り、第1戦では内川聖一、第2戦ではデスパイネ(ともにソフトバンク)がMVPを受賞。敢闘賞には、第1戦で西川遥輝(日本ハム)、秋山翔吾(西武)、筒香嘉智(DeNA)、第2戦では連日の秋山に加え、鈴木大地(ロッテ)、小林誠司(巨人)が選ばれた。
先週のトップ10
1位:7月12日 大和(神) 83.9%
2位:7月12日 伊藤 光(オ) 82.8%
3位:7月11日 上本 博紀(神) 80.6%
4位:7月10日 今永 昇太(D) 77.7%
5位:7月11日 駿太(オ) 75.4%
6位:7月12日 パラデス(ロ) 74.7%
7位:7月10日 山田 哲人(ヤ) 71.9%
8位:7月11日 浅村 栄斗(西) 71.8%
9位:7月11日 石田 健大(D) 69.9%
10位:7月10日 パラデス(ロ) 69.8%
大和、上本が固め打ちで上位に
2位にはオリックスのプロ10年目、伊藤光が入った。12日の日本ハム戦(京セラドーム大阪)で2回に走者一掃のタイムリー2塁打。捕手としてもエース・金子千尋を巧みにリード。後輩の若月健矢にスタメン捕手の座を譲る試合が多いが、その中でしっかりと自身の存在感を見せ付けた。
そして3位には阪神の上本博紀が、11日の中日戦(倉敷)で決勝の5号ソロを含む4安打3打点の大暴れを見せてランクイン。虎のいぶし銀と言える2人が活躍し、後半戦での首位追撃に向けて態勢が整いつつある。
支持分散のなかパは秋山が連日のトップ
第1戦
パ・リーグ:秋山 翔吾 39.3%
セ・リーグ:筒香 嘉智 42.3%
第2戦
パ・リーグ:秋山 翔吾 25.4%
セ・リーグ:小林 誠司 60.5%
オールスター戦でファンの支持を集めたのは、内川、デスパイネのMVP組ではなく、2日連続で敢闘賞を受賞した秋山だった。2試合連続で全パの「1番・ライト」でスタメン出場すると、第1戦で先頭打者弾を含む2安打を放ち、第2戦では勝ち越しタイムリーを含む3安打猛打賞をマーク。勝利チーム故に支持が分散するなかでも2日連続でトップの得票率を獲得した。一方、敗れたセ・リーグでは、小林と筒香が、ともに放ったアーチに支持が集まった。
(テキスト:ベースボール・タイムズ)
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