逃げ一族ヤマカツの一発 「競馬巴投げ!第148回」1万円馬券勝負

乗峯栄一

秋からは「水曜は栗東トレセン」を復活させます

 申し訳ないけど、今週も古い写真しかない。「大学で小説を教える」という、初の非常勤講師体験も、今月で無事終了することなり、秋からはまた「水曜は栗東トレセン」の“家業”を復活させたいと思っております。

[写真1]はダンツプリウス。昨年のNHKマイル週の撮影です。古馬になって、勝ちから遠ざかっているが、北海道での復活はどうか。

[写真2]は古豪ナリタハリケーンの12年秋(3歳時)の姿です。巴賞ではなかなかいい追い込みをしている。

[写真3]はレッドソロモンの菊花賞週の撮影だ。古馬になり、2000メートルで3勝している。怖い一頭だ。

[写真4]タマモベストプレイ 【写真:乗峯栄一】

[写真4]はタマモベストプレイ。14年春天皇賞週の撮影だ。このところ、ずっと2600以上の長距離を使ってきたが、久々の2000はいい方に出るかもしれない。

[写真5]ヤマカツライデン 【写真:乗峯栄一】

[写真5]はヤマカツライデン。16年6月、まだ未勝利の頃の撮影だ。

池添兼雄厩舎根幹の「逃走血統」◎ヤマカツライデン

 巴賞1、2着のサトノアレス、アングライフェン、鳴尾記念を勝ったステイインシアトルあたりが人気の中心で、それはまあ当然のことだろうが、穴が出る気もする。函館はもともと芝が重く、直線も短いので、一雨くれば前残りがある。逃げ一本でやってきたヤマカツライデンの奮起に期待する。

 母ヤマカツオーキッド、母の母ヤマカツスズランも共に池添兼雄厩舎の“逃げの名牝”だった。特にヤマカツスズランは、99年の「阪神3牝馬S」を逃げ切り、まだ出来たばかりの池添兼厩舎にGIをもたらした。厩舎根幹の「逃走血統」だ。ライデンにも、このあたりで重賞勲章が来てもいい。他の馬もヤマカツが行くなら仕方ないとハナ争いは起こらない。「どうせ4角までだろう」という他陣営の油断につけこむ。

 単(15)ヤマカツライデンに千円。三連単一頭軸(15)、ヒモに(1)サトノアレス、(6)アングライフェン、(5)レッドソロモン、(10)ステイインシアトル、(14)タマモベストプレイ、(12)ルミナスウォリアー。大穴につき、軸一頭ヒモ6頭のマルチ90点各百円、総計一万円でいきたい。

乗峯栄一の1万円馬券勝負!2017夏の陣

<今週の1万円勝負(函館記念)>
単勝(15)ヤマカツライデン×1,000円
3連単(15)ヤマカツライデン軸マルチ→(1)(6)(5)(10)(14)(12)[90点]×100円=9,000円

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著者プロフィール

 1955年岡山県生まれ。文筆業。92年「奈良林さんのアドバイス」で「小説新潮」新人賞佳作受賞。98年「なにわ忠臣蔵伝説」で朝日新人文学賞受賞。92年より大阪スポニチで競馬コラム連載中で、そのせいで折あらば栗東トレセンに出向いている。著書に「なにわ忠臣蔵伝説」(朝日出版社)「いつかバラの花咲く馬券を」(アールズ出版)等。ブログ「乗峯栄一のトレセン・リポート」

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