1番人気が勝てない函館記念 2歳王者サトノアレスに苦戦のデータ
前走レース別成績
表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
前走目黒記念は、勝ち馬を3頭出したものの、それ以外の馬はすべて4着以下という極端な傾向が出ており、一発に注意したい。前走新潟大賞典は出走した4頭中3頭が好走を果たしており、該当馬がいたら侮れない。前走エプソムCも1〜3着馬を1頭ずつ出しており、好走率、回収率ともに優秀だ。
前走巴賞出走馬に関するデータ
表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
表4の4レース以外の前走着順別成績
表6 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
表6における前走6着以下馬の斤量増減別成績
表7 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
結論
狙ってみたいのは4角4番手以降から4着以下に終わっていた馬で、今年該当するのはトウシンモンステラのみ。巴賞組からはこの馬を抜擢してみたい。
そのほか、前走の主流4レースに出走していたのは、パリカラノテガミ(前走新潟大賞典10着)、マイネルミラノ(前走エプソムC7着)とカムフィー(同13着)の3頭のみ。いずれも前走着順は微妙だが、好走率が非常に高いローテーションというだけで無視はできない。マイネルミラノは前年の勝ち馬でもある。
そのほかの前走からは、前走鳴尾記念1着のステイインシアトルはもちろん有力だろう。また、前走6着以下から巻き返しを狙う馬として、前走より斤量が減っているサクラアンプルール、タマモベストプレイ、ヤマカツライデン、ルミナスウォリアーの4頭を挙げておきたい。
文:出川塁(でがわ るい)
1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。