雨の影響を受けた前週とは一転、夏の暑さが直撃した週末の競馬だったが、それを吹き飛ばす勝ちっぷりを見せた２頭を今回はピックアップ。ディープインパクト×ストームキャットの黄金配合で初戦突破のミッキーマインドと、中京芝1600ｍの２歳レコードを更新したシュバルツボンバーだ。

7/8(土) 中京5R 2歳新馬 芝1600m
ミッキーマインド　牡　馬体重：452kg
★★★★★　5点〔1600万クラス〕
騎手：福永　厩舎：(栗) 音無
生産：三嶋牧場
馬主：野田みづき
父ディープインパクト
母マイグッドネス（Storm Cat）

　大外枠から好発を決めると迷うことなく控えて４番手から。コーナーでジリジリと差を詰めていくと、直線入口では前を射程圏に。スローの上がり勝負だったために、逃げた２着馬も脚を残していて粘り込みを図ったが、最後はこれを力で捻じ伏せた。着差以上に強い勝ちっぷり。
　
馬体診断
　コロンとした馬体でやや胴が詰まり気味、第一印象はマイラーである。全姉ほどの線の細さはなく、全体像はダート短距離で頂点を極めた半兄ダノンレジェンドに似ている。まだ２歳馬ゆえに馬体の各部のメリハリはもう一息だが、ボリューム感があって歩き姿も美しい。芝向きの良質な瞬発力を備えている。

血統診断
　もはやお馴染みの父ディープインパクト×母父Storm Cat（ストームキャット）。ダービー馬キズナ、今年の安田記念を制したサトノアラジンなど、ＧI馬を６頭も出した組み合わせである。母系も素晴らしく、祖母がＢＣジュヴェナイルフィリーズの勝ち馬で半兄が前述のダノンレジェンド（ＪＢＣスプリント）。力強い瞬発力に富んだ血統構成だ。

馬券の狙い目→適距離は1400ｍ〜1600ｍ。坂のあるコースも歓迎で朝日杯ＦＳ（阪神1600ｍ）や万両賞（阪神1400ｍ）、千両賞（阪神1600ｍ）あたりが狙い目。