メモリアル弾&ミラクル弾!赤ヘルコンビが同率1位で最多得票!

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セ・リーグはAクラス争いが激化へ

7月6日の巨人戦で通算100号を含む2本塁打を放った丸(写真左)と、7日のヤクルト戦で逆転3ランをマークした新井 【写真は共同】

 異常な熱波や大雨に見舞われた7月上旬。各球団がオールスター前の前半戦ラストスパートを目論んだ7月3日から7月9日までのプロ野球を振り返る。

 セ・リーグでは、巨人と中日がともに4勝2敗で勝ち越しに成功。5位の巨人は首位・広島相手に田口麗斗、菅野智之の好投で2勝を挙げ、続く阪神戦ではマイコラス、内海哲也で2勝。敵地で2カード連続の勝ち越しを決めた。4位につける中日は本拠地で東京ヤクルトに3連勝。3位・横浜DeNAとの初戦も、大野雄大が6回2死まで無安打ピッチングを披露しての1点差勝利。第2戦、第3戦と連敗して再びゲーム差が離れたが、巨人も含めた今後も激しいAクラス争いが展開されそうだ。その傍ら、広島は7日のヤクルト戦で9回に5点差を逆転する“ミラクル勝利”を挙げるなど、先週も3勝2敗1分けと貯金を積み上げて2位・阪神に8.5ゲーム差をつけての独走態勢。その一方、最下位に沈むヤクルトは1分け5敗。7月に入って未勝利と浮上の兆しが見えない。
 
 パ・リーグでは、激しい首位争いが展開中。福岡ソフトバンクは投打がかみ合う横綱野球を続け、7日に先週からの連勝を6にまで伸ばして3カ月ぶりの首位に立った。しかし、東北楽天もそこから2連勝して2日で首位に返り咲き。ともに貯金を今季最多に増やしながら“2強”状態を続けている。あす11日からはヤフオクドームで首位攻防2連戦の予定。前半戦最後の天王山となる。その他、3位の埼玉西武は4勝2敗と勝ち越して3位を“一人旅”状態。オリックスは1勝4敗、北海道日本ハムは1勝5敗、千葉ロッテは2勝3敗と負け越し。上位と下位の差がさらに大きく開いた1週間となった。

先週のトップ10

 さて、7月3日〜7月9日でもっともファンの支持を集めた選手は誰なのか? スポーツナビが運営するアプリ「スポナビ プロ野球速報」で実施している「みんなのMVP」。ユーザーが設定したお気に入りチームから勝敗に関係なく、各試合でもっとも活躍した選手に投票し、その試合のMVPを決める。両リーグ合わせての得票率週間トップ10は下記の通りとなった。

1位:7月6日 丸 佳浩(広) 85.3%
1位:7月7日 新井 貴浩(広) 85.3%
3位:7月8日 柳田 悠岐(ソ) 84.2%
4位:7月9日 ウィーラー(楽) 83.9%
5位:7月9日 糸原 健斗(神) 82.1%
6位:7月7日 菊池 雄星(西) 81.6%
7位:7月7日 山岡 泰輔(オ) 80.4%
8位:7月7日 山田 哲人(ヤ) 79.9%
9位:7月3日 中村 剛也(西) 76.5%
10位:7月9日 吉田 正尚(オ) 76.4%

丸・新井の広島勢がトップで並ぶ

 今回は得票率トップで2人が並んだ。ともに広島の選手で、不動の3番として躍動を続ける丸佳浩と、今季は代打の切り札として働くベテラン・新井貴浩の2人である。丸は6日の巨人戦で2本塁打。3回に同点の15号ソロをバックスクリーン左へたたき込むプロ通算100号のメモリアルアーチを放つと、7回には決勝の16号ソロを逆方向へ運び、チームの連敗を止めてみせた。翌7日は新井が主役。5点を追う土壇場の9回表、ヤクルト・小川泰弘から3点を返し、なおも2死一、三塁の場面に代打で登場。大歓声を背に、2ボール1ストライクからの4球目のストレートを振り抜くと、バックスクリーン直撃の逆転3ラン。チームのミラクル勝利を完成させた。

 3位以下も混戦。ソフトバンク・柳田悠岐は8日の日本ハム戦で自身3試合連続となる23号2ランを放って勝利に貢献。本塁打王争いをけん引するだけでなく、打率、打点でもトップに立ち、2004年の松中信彦(当時ダイエー)以来、史上8人目の三冠王へ向けて暴れ回っている。4位にランクインした楽天・ウィーラーも好調。9日の西武戦で19号2ランを含む3安打4打点の大暴れ。7月に入っての7試合で、打率3割7分0厘、4本塁打、10打点の活躍を見せている。

 その他、阪神のルーキー・糸原健斗が9日の巨人戦で5回にプロ1号弾、9回にこちらもプロ初のサヨナラ打を放って5位。西武・菊池雄星が7日の楽天戦で14奪三振をマークしての完封劇で6位にランクイン。10位には腰痛で戦列を離れていたオリックス・吉田正尚が今季初出場ゲームで2安打2打点と活躍し、ファンの支持を集めた。今週末の14日、15日にはオールスター戦を控える中、新たな主役候補が次々と登場している。ペナントレースはますます盛り上がりそうだ。

(テキスト:ベースボール・タイムズ)
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