七夕賞は二ケタ人気馬の激走を覚悟せよ SS×クロフネ産駒が波乱呼ぶ!?
1番人気がなかなか勝てない重賞
過去10年の七夕賞好走馬(中山開催の11年は除く)
表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
七夕賞を10番人気以下で好走した馬
表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
次はレース間隔。正直、大きな特徴はないのだが、あまりにも長い休み明けの馬はいない。アスカクリチャンやミストラルクルーズは2月の東京開催以来の実戦だったが、半年以内のローテーションだった。
前走レースと着順はかなり重要。人気がないだけに、前走着順がいいケースはほとんどない。むしろ大敗している馬でも当たり前のように狙わないといけない。よって、今回とはかなり違う条件の方が狙いやすい。例えば、前走がダートであるとか、芝でも長距離であるとか短距離の方がいいだろう。順調に芝中距離を使われている方が、激変は期待しにくいと言えるからだ。
あとは血統面に注目。近年激走を果たしたオリオンザジャパンとマデイラは、父がクロフネ、母父がサンデーサイレンスという血統。奇しくも同じ配合馬となった。あとは、ドモナラズ(父アフリート)とアスカクリチャン(父スターリングローズ)にも注目。スターリングローズはアフリートの仔であり、父系はかなり近い。また、アフリートはどちらかと言うとダート血統なのだが、芝のG1馬(プリモディーネ)も輩出している血統だ。ミストラルクルーズの父であるエルコンドルパサーも、芝とダート両方のG1馬を輩出。前述のクロフネは産駒ではなく、自分自身が芝・ダートのG1勝ち馬であった。