早くも今季3度目のトップ得票! DeNAの若き左腕にファンも大興奮

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セは広島が独走態勢へ、パは2強続く

DeNA・今永は25日のヤクルト戦で完封勝利をマーク。9回141球の熱投だった 【写真は共同】

 束の間の休息を経て再開されたリーグ戦。今回は6月23日から6月25日までの週末に行われたプロ野球を振り返る。

 セ・リーグでは広島vs.阪神の首位攻防戦から再スタート。第1戦を先発・ジョンソンの好投に17安打13得点と打線が応えた広島が大勝を収めると、降雨ノーゲームとなった第2戦を経て、第3戦は投打がかみ合って5対0の快勝。ゲーム差を今季最大の「5」とした。一方、低迷からの逆襲を狙った巨人は中日を相手に連敗スタート。だが、25日の第3戦では土壇場の9回裏に陽岱鋼と石川慎吾のバットでひっくり返し、サヨナラ勝ち。横浜DeNAは東京ヤクルトを相手に2勝1敗の好スタートを切った。
 
 パ・リーグでは、首位・東北楽天がリーグ戦再開初戦に北海道日本ハム・中田翔に2本塁打を浴びて黒星スタート。だが、翌日の第2戦を延長戦の末に勝ち切ると、第3戦は岸孝之が8回無失点の好投を見せ快勝。カード勝ち越しに成功した。追いかける福岡ソフトバンクは、埼玉西武との第1戦を10対0と完勝。第2戦を1点差で落としたが、第3戦は9回裏に福田秀平の逆転サヨナラ2ランが飛び出し、首位とのゲーム差は「1.5」で変わらず。オリックスは2勝1敗で千葉ロッテに勝ち越した。

先週のトップ10

 さて、6月23日〜6月25日でもっともファンの支持を集めた選手は誰なのか? スポーツナビが運営するアプリ「スポナビ プロ野球速報」で実施している「みんなのMVP」。ユーザーが設定したお気に入りチームから勝敗に関係なく、各試合でもっとも活躍した選手に投票し、その試合のMVPを決める。両リーグ合わせての得票率週間トップ10は下記の通りとなった。

1位:6月25日 今永 昇太(D)   86.1%
2位:6月25日 柳 裕也(中)   79.2%
3位:6月23日 中田 翔(日)    77.1%
4位:6月24日 小笠原 慎之介(中) 74.3%
5位:6月25日 大瀬良 大地(広) 74.0%
6位:6月23日 バルデス(中)    72.5%
7位:6月23日 柳田 悠岐(ソ) 72.1%
8位:6月24日 小島 脩平(オ)   72.0%
9位:6月25日 岸 孝之(楽)   70.5%
10位:6月25日 福田 秀平(ソ)   68.1%

9回141球の熱投で今季2度目の完封

 得票率トップに立ったのは、DeNA・今永昇太。6月25日のヤクルト戦で先発マウンドに上ると、切れ味鋭い直球と変化球で快調にアウトを重ね、9回141球の熱投。4安打無失点に抑え、見事完封勝利を飾った。シーズン4勝目を挙げた若き左腕のパフォーマンスにファンも興奮したようで、1安打完封勝ちを飾った4月19日の広島戦、8回1失点の完投負けを喫した今月11日の西武戦に続く、今季3度目のトップ得票率となった。

 2位には中日のドラフト1位ルーキー・柳裕也が選ばれた。6月25日の巨人戦で7回4安打2失点の好投。プロ初勝利を挙げた前回登板(6月18日・西武戦)以上の内容で、勝ち投手の権利を持ったまま降板。チームが逆転負けして2連勝こそならなかったが、その分ファンの支持が集中した。

 3位には6月23日の楽天戦で先制&ダメ押しの2本塁打を放った日本ハム・中田翔がランクイン。開幕からなかなか調子が上がらないが、この日の2発で自身7年連続の2ケタ本塁打に到達。今後の量産を誓った。

 ソフトバンクの“勝ち方”も得票率に現れた。6月23日のリーグ戦再開初戦では、チームが10得点を挙げる中、柳田悠岐が左中間、右中間、そしてバックスクリーンと全方向への3打席連続本塁打。交流戦MVPに輝いた男が豪快なフルスイングでファンを沸かせた。そして同25日には福田秀平が西武のクローザー・増田達至のスライダーを捉え、プロ11年目で初のサヨナラ打となる逆転2ラン。勝利に導いた打者がそれぞれ7位、10位にランクインした。勢いに乗るソフトバンク、今週末(6月30日〜7月2日)にkoboパーク宮城で行われる楽天との首位攻防戦が非常に楽しみだ。

(テキスト:ベースボール・タイムズ)
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