父ディープ母アパパネの『12冠ベビー』 鮮やかデビュー勝ちジナンボーの★は…
競馬専門紙「優馬」の2歳馬チェック
両親ともに3冠馬! 期待の2番仔 ジナンボー
超良血馬ジナンボーがデビュー戦を快勝(撮影:日刊ゲンダイ) 【(C)競馬専門紙「優馬」】
ジナンボー 牡 馬体重:456kg
★★★★★★ 6点〔OPクラス〕
騎手:M.デムーロ 厩舎:(美) 堀
生産:ノーザンファーム
馬主:金子真人ホールディングス
父ディープインパクト
母アパパネ(キングカメハメハ)
スタートは速く、道中はやや行きたがるのを抑えつつ2番手を追走。直線入口では既に先頭に立ち、後は追い出しを待つだけという競馬で、終わってみればノーステッキで後続を2馬身半突き放す圧勝だった。11秒2−11秒4−12秒2という公式の上りタイムはラスト1Fで失速しているように見えるが、実際に計測してみるとそこまでではない。ただ、どちらかと言えば一瞬のキレで勝負するタイプか。
馬体診断
良血馬らしく品のある端正な馬体は目を引く。まだ成長途上で筋肉の付く余地を残してはいるものの、仕上がりは良かった。馬体面にはそれほど尖った長所短所は見受けられないが、問題は気性面。パドックでもウルさい面を見せて馬っ気も出していたし、実戦でもやや行きたがる様子。距離延長については気性面が鍵を握りそう。
血統診断
母アパパネは牝馬3冠に加えヴィクトリアマイルも制した名牝。同着ではあったが、距離不安をささやかれたオークスも克服。とはいえ、本質的にはマイラーだったと言える。やや薄くはあるが、母系にノーザンダンサーのクロスを持ち、父ディープインパクトとの配合でさらに多重クロスが生じるのは走るディープ産駒によく見られる特徴でもあり、両親ほどとは言えないが、そこそこの活躍は見込めるはず。
馬券の狙い目→気性面を考慮すれば流れの速いマイル戦の方が良い。狙うなら中山のマイル戦やサウジアラビアRC(東京芝1600m)など。