【W-1】芦野が土肥を下しV3に成功 ジャケット死守のイケメンが近藤に弟子入り

高木裕美

敗れた近藤は約束どおりジャケット姿に

黒潮“イケメン”に敗れた近藤は約束どおり金髪のカツラ&ヘビ柄のジャケットを着てファンサービス 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 雑誌『Number』の「プロレス総選挙2017」最終中間発表で6位に輝いた黒潮“イケメン”二郎が、「オカダ・カズチカと飯伏幸太を育てた男」近藤修司に弟子入りを直訴。近藤も「一生ジャケットを着続けろ」という条件つきでこれを受諾した。

 黒潮と近藤は「ジャケット コントラ ファンサービス」(団体発表)と題し、黒潮が負けたらジャケットを脱ぎ、近藤が負けたら逆にジャケットを着て『HELLO』で入場するという試合形式で対戦。黒潮の4カ月ぶりの復帰戦となった5.4後楽園では同一カードで勝利している近藤は、「負けたくない」という強い意志の表れか、入場中の黒潮を襲撃。さらに欠場の原因となった左ヒザに容赦なく一点集中攻撃を浴びせ、強烈なキングコングラリアットを打ち込む。だが、観客の大「イケメン」コールによる後押しを受けた黒潮が、雪崩式パワーボム、変形サイドバスターからのムーンサルトプレスでついに3カウントを奪った。

イケメン「オレも育ててください」

 敗れた近藤は、約束通りに金髪のカツラ&ヘビ柄のジャケットを着てファンサービスを行うが、カツラの長さがおかっぱのせいで、どう見てもロバート・秋山。この屈辱の罰ゲームに耐えた近藤に黒潮が「アナタがオカダ・カズチカと飯伏幸太を育てたって聞きました。オレも育ててください」と直訴すると、近藤も「オレが育てたら、おまえは間違いなくチャンピオンになる。ただ、その死守したジャケット、一生着続けろ。このスタイルで上まで目指せ」と、条件つきで受諾。師弟の契約を結んだ両者は、そのまま売店に直行し、ジャケット姿でファンサービスに務めた。

河野&伊藤組がタッグ初防衛

W−1タッグ王者組の河野&伊藤組が征矢&タナカ組を退け初防衛に成功 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 セミファイナルでは、WRESTLE−1タッグチャンピオンシップ新王者組の河野真幸&伊藤貴則組が、征矢学&タナカ岩石組を退け初防衛に成功した。
 プロレス総合学院ACEの2期生同士である伊藤とタナカは、5.20小田原で一騎打ちを行い、タナカが伊藤に勝利。自ら征矢をパートナーに指名し、タッグ王座挑戦を実現させた。

 征矢とタナカは急造タッグならではの荒さを見せつつも、征矢が得意とする合体チョップでは、タナカがヘッドバットで応じるひらめきも発揮。伊藤とタナカの負けん気がぶつかり合うエルボー、張り手合戦から、征矢のデスバレーボムを受けて、タナカがダイビングヘッドバット、バックドロップを決めるも、河野にカットされ3カウントならず。頼もしい相方に支えられ、息を吹き返した伊藤が、同期のライバルをジャーマンスープレックスで沈めた。

 試合後、前王者である熊ゴローが「これは土肥熊のベルト。オレたちに挑戦させろ」とアピール。河野が「2回連続で負けたらどうなるか、覚悟はあるのか」と聞くと、熊ゴローが頷いたため、伊藤が「負けたらセントーン禁止。一生使うな」と、熊ゴローの代名詞であり、この日の第1試合でリングを破壊するほどの威力を持つ必殺技の封印を要求すると、熊ゴローもこれを飲んだため、土肥&熊ゴロー組とのリマッチが決定的となった。

MAZADAがV2戦に“パレハ”NOSAWA指名

W-1クルーザー級王座初防衛に成功したMAZADAはV2戦に“パレハ”NOSAWA指名 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 WRESTLE−1クルーザーディビジョンチャンピオンシップ王者となったMAZADAは、カズ・ハヤシを下し初防衛に成功。V2戦の相手には「パレハ」ことNOSAWA論外を熱望した。
 共に様々な国や団体でキャリアを積んだベテラン対決。社長業とチャンピオンの二足のわらじを目指すカズは、雪崩式フランケンシュタイナー、トラースキック、ファイナルカットなどを繰り出すも、ツームストンパイルドライバーは逆にMAZADAに切り返されてしまう。MAZADAはカズのハンドスプリングキックをかわしすと、ラリアット正田落としでフィニッシュ。

 試合後、アンディー・ウー、吉岡世紀の2人がリングに上がり、挑戦をアピールしようとするが、MAZADAは「絶対にやらねぇ!」と拒絶。「技とかじゃなく、スタミナが強い」という強敵・カズを倒したことで「ベルトの価値が上がった」と自信を深めると、「次は誰でしょうね。パレハがいいな。やりたいな」と東京愚連隊の相棒にラブコールを送った。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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