投打“二刀”で大活躍! ハマのエース右腕へ断トツの支持

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阪神に代わり広島が首位浮上

26日の阪神戦、投げては7回1失点、打っては先制打と投打で大活躍のDeNA・井納 【写真は共同】

 交流戦開始前最後の1週間。水曜日に崩れた天気も持ち直し、再び真夏日が続いた5月23日から28日までのプロ野球を振り返る。

 セ・リーグでは阪神vs.巨人の“伝統の一戦”が行われ、菅野智之の好投で初戦を奪った巨人が2勝1敗で勝ち越しに成功。一方負け越した阪神は、続く横浜DeNA相手にも1勝2敗と苦杯をなめ2位転落となった。代わりに首位に立ったのが広島。主戦の野村祐輔が緊急降板を強いられるアクシデントがあった中、東京ヤクルトに2連勝すると、週末の巨人戦でも3連勝。5月5日以来の首位浮上を果たした。また、最下位の中日も27日のヤクルト戦で岩瀬仁紀が1026日ぶりの勝利投手になるなど、上昇への機運が高まっている。

 パ・リーグでは東北楽天が4勝1敗と、依然として首位をキープ。茂木栄五郎、ペゲーロの強力1・2番コンビに加え、先週は3番・ウィーラーも期間中の打率5割2分9厘(17打数9安打)と絶好調。28日の埼玉西武戦では13対2の圧勝を収め、今季42試合目で早くも30勝に到達した。その傍ら、4連勝で仙台に乗り込んだ西武は、初戦を菊池雄星の好投で奪いながらも1勝2敗と負け越して小休止。下位では、千葉ロッテが今季初の3連勝を飾る一方で、オリックスが泥沼の9連敗。今月残り2試合を残した段階で球団ワーストタイの月間19敗を喫している。

前週のトップ10

 さて、5月23日〜5月28日でもっともファンの支持を集めた選手は誰なのか? スポーツナビが運営するアプリ「スポナビ プロ野球速報」で実施している「みんなのMVP」。ユーザーが設定したお気に入りチームから勝敗に関係なく、各試合でもっとも活躍した選手に投票し、その試合のMVPを決める。両リーグ合わせての得票率週間トップ10は下記の通りとなった。

1位:5月26日 井納 翔一(D) 87.7%
2位:5月25日 則本 昂大(楽) 86.5%
3位:5月24日 京田 陽太(中) 86.2%
4位:5月27日 二木 康太(ロ) 84.3%
5位:5月25日 秋山 翔吾(西) 82.5%
6位:5月23日 筒香 嘉智(D) 80.4%
7位:5月26日 原 樹理(ヤ)  78.2%
8位:5月28日 戸柱 恭孝(D) 76.9%
9位:5月24日 ウィーランド(D) 76.7%
10位:5月23日 秋山 拓巳(神) 76.6%

DeNA勢がトップ10中4人占める

 得票率トップに立ったのは、5月26日の阪神戦で勝利の立役者となったDeNA・井納翔一。140キロ台後半の速球に切れ味鋭いスライダー、フォークで相手打線を封じ込め、6回まで被安打ゼロでの7回1失点の快投を披露すると、打っても6回1死一、三塁から藤浪晋太郎の初球をライト前に弾き返す先制タイムリー。今回、DeNA勢がトップ10中4人ランクインしたが、その中でも投打“二刀”で大活躍した男への評価は断トツだった。
 
 続いて2位には、首位を走る楽天のエース・則本昂大がランクイン。25日のオリックス戦に先発し、8回5安打1失点で今季6勝目を挙げるとともに、計10奪三振をマーク。野茂英雄氏(元近鉄)が持つ6試合連続2ケタ奪三振のプロ野球記録に並んだ。次回登板は6月1日の巨人戦を予定。新記録をかけた注目のマウンドとなる。

 3位は中日のルーキー・京田陽太。24日のDeNA戦に「1番・ショート」でスタメン出場し、4打数4安打2得点1打点の大暴れ。3回の第2打席では右中間を破る痛烈な先制打を放つと、自らも相手の守備の隙を突いて一気に本塁生還(記録は三塁打と野選)。バットと足、優れた状況判断でチームを勝利に導いた。
 
 その他には、ロッテ・二木康太が2週連続でのランクイン。27日のオリックス戦、9回2死からソロ弾を浴びてプロ初完封こそ逃したが、1失点完投でチームを今季初の3連勝に導いた。また、25日の北海道日本ハム戦で同点3ランの西武・秋山翔吾、4号本塁打を含む今季3度目の猛打賞をマークしたDeNA・筒香嘉智(23日・中日戦)も得票率80%超えの支持を得た。

 今週30日からはセ・パ交流戦がスタート。昨年は福岡ソフトバンク・城所龍磨の活躍が話題を呼んだが、今年はどうなる!?

(テキスト:ベースボール・タイムズ)
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