【DDT】竹下がヤス・ウラノを下しKO-D王座V3に成功 7カ月ぶり復帰ササダンゴをみのるが手荒い祝福

高木裕美

ササダンゴの7カ月ぶりとなる復帰戦

7カ月ぶりとなるササダンゴの復帰戦をみのるは胸板にチョップをブチ込みながら「復帰おめでとう」と祝福 【写真:前島康人】

 6月1日にノーピープル形式で行われる高木三四郎vs.鈴木みのるの東京ドーム路上プロレスの前哨戦として、スーパー・ササダンゴ・マシン&高木組vs.みのる&ロッキー川村組が激突。高木が場外へ連れ出し、みのるがテーブルを持ち出すなど、早くも路上マッチへ向けて戦闘ムードが高まった。 昨年10月に軽度の心臓疾患が見つかり、欠場していたササダンゴの7カ月ぶりとなる復帰戦。

新技は飯伏式リーマンショック

【写真:前島康人】

 2010年10.6「マッスルハウス10」後楽園大会で、マッスル坂井の引退試合の相手を務めてくれたみのるに対し、なぜかササダンゴが「復帰のあいさつをしていない」ことについて悩んでいたが、それでも、復帰戦に向け、新たに必殺技を開発。「飯伏プロレス研究所」に外注し、研究開発費用3万5000円にて、飯伏式リーマンショックという、従来より威力を増した新技が完成した。

胸板にチョップで「復帰おめでとう」

【写真:前島康人】

 開始早々、ササダンゴはみのるの胸板にチョップを打ち込みながら復帰を報告すると、みのるはササダンゴのショルダーをはずし、生身の胸板にチョップをブチ込みながら「復帰おめでとう」と許しを与える。
 その一方で、路上マッチ前の小手調べとばかりに場外戦を仕掛けてきた高木に対しては、売店からテーブルを持ち出しハードコアマッチを提案。逆に高木がテーブルにみのるを寝かせると、みのるはすかさず起き上がってテーブルクラッシュを打たせず、イスで殴打する。高木はならばとササダンゴとの合体ブレーンバスターで反撃に出るも、みのるはササダンゴの新必殺技飯伏式リーマンショックをあっさりスリーパーに切り返すと、張り手の連打からマスクを逆さまにし、視界を奪ってからのゴッチ式パイルドライバーで完勝した。

東京ドーム前哨戦でヒートアップ

【写真:前島康人】

 2012年8.18日本武道館大会で「東京ドームでの対戦」を誓って以来、ついに実現したみのるとの再戦に「決戦の舞台を用意した。東京ドーム、路上プロレスだ。何が起こるかわからない。5年越しのリベンジ、果たさせてもらうぞ」と誓った高木は、「6月1日、東京ドーム路上プロレス、観たいヤツはDDTユニバースに加入しろ。これは宣伝じゃない、男の熱い感情だ」と、どう聞いても宣伝としか思えない魂の叫びをぶちまけた。

新三冠王者・石川修司がDDTに凱旋

新三冠ヘビー級王者となった石川修司がDDTに凱旋 【写真:前島康人】

 5.21全日本プロレス・後楽園大会で三冠ヘビー級王者となった石川修司が、DDTの聖地興行に凱旋。DAMINATIONの佐々木大輔&遠藤哲哉と組んで、KO−Dタッグ新王者組の入江茂弘&樋口和貞に岩崎孝樹を加えたトリオと対戦した。
 三冠のベルトを腰に巻いて登場した石川に、観客は大歓声。試合でも圧倒的な存在感を発揮し、岩崎に強烈なランニングニーを突き刺すと、遠藤がラ・ケブラーダで入江&樋口を足止めする間に、岩崎をスプラッシュマウンテンで仕留めた。

【写真:前島康人】

 今までは石川を「ペット」としてさんざん足蹴にしてきた佐々木だが、この日は「オレは三冠王者を蹴るほど無礼じゃない」とマイクアピールを妨害せず。石川が「チャンピオン・カーニバル、三冠ヘビー級のベルトを獲って、またこのリングに帰ってきました。これからもこのDAMNATIONのためにせいいっぱい戦っていく」と決意表明をすると、佐々木は「おまえがベルトを持ってる間はガマンしてやる、だから、負けるなよ」と、石川にエールを送った上で、「オレたちDAMNATIONは、群れない、媚びない、三冠王者には優しく」とユニットの結束をアピールした。

NωAがV3 酒呑童子が挑戦アピール

 KO−D6人タッグ選手権試合では、大石真翔&勝俣瞬馬&MAOのNωAが、男色ディーノ&石井慧介&ロイズ・アイザックス組を退けV3を達成した。
 ディーノのリップロック&アイザックスのミラクルアスで勝俣が沈み、さらに、カンチョーでの逆襲を試みたMAOも逆に指を粉砕される絶望的な状況の中、ディーノの男色ペディグリーで意識もうろうとなった大石が、起死回生のミラクルアス封じ。なんと、空いている片方の手でタイツを下ろすという、初歩的だが絶対的な手法でミラクルアスを阻止すると、すかさず直伝!トルネードクラッチで丸め込んで3カウントを奪取した。

 試合後、早くも次期挑戦者として、KUDO&坂口征夫&高梨将弘の酒呑童子が現れ、坂口が「殺りに行くから覚悟しとけよ」と挑発するも、大石は「これも乗り越えなければならない壁。頑張りたい」とビビリながらも決意を語った。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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