生まれ故郷・岩手県奥州市で初マラソン 縁深き場所でのランは大切な思い出に

三河賢文

視界の開けたフラットコース

【写真提供:三河賢文】

【写真提供:三河賢文】

 マラソン大会といえば、やはり“走りやすさ”は気になるところ。本大会のコースは非常に高低差が少なく、上り坂に苦しむようなことはありませんでした。暑さによるアスファルトの照り返しは厳しいものの、コースとしては走りやすかったのではないでしょうか。
 北上川や山などの雄大な自然を望みながら走るコース。個人的には田んぼ道などを懐かしみながら走りました。視界が開けているため、とても心地よい環境です。中には「ずっと同じ景色で飽きてしまう」という方もいたようですが、のんびりした雰囲気に癒やされた方もいたはず。主要道を離れると車の通りも少ないので、空気が美味しく感じられました。

温かな応援に元気をもらう

【写真提供:三河賢文】

【写真提供:三河賢文】

『いわて奥州きらめきマラソン』は、決して大規模な大会ではありません。しかし、沿道には至るところに地元の方々がいらっしゃり、拍手や声援をランナーに送ってくださりました。

【写真提供:三河賢文】

 特に給水ポイントの付近には、たくさん応援の方々がいらっしゃいます。もちろんスタッフの皆さんも合わせて、その声援に力をもらったという方は多いはず。

「暑いけど頑張ってね!」
「あと少しだよ〜!」

 さまざまな声がけが、皆さんの笑顔と共に届きます。主要道沿いはもちろん、田んぼ道などでも、自宅前に出て応援してくれる人がたくさん。その温かな心に、「参加して良かった」と感じさせられました。
 また、力強い太鼓を笑顔で叩きながら応援してくれたのも、忘れられません。しかも皆さん笑顔! 少し手前からでも太鼓の音が耳に届き、「あそこに行けば、きっとたくさんの応援が待っている」と頑張らせてくれました。

 今回が初開催だった『いわて奥州きらめきマラソン』。暑さこそ予想外でしたが、コースは走りやすく、温かみのある応援はパワーを与えてくれます。次回開催については現時点で未定ですが、ご興味ある方は、ぜひ来年の出走レース候補に入れてみてください。

生まれ育った場所だからこその思い出

【写真提供:三河賢文】

 ちなみに本大会で、私に1つ「絶対にやりたいこと」がありました。それが、こちらの写真。他の方にとっては意味不明なものですが、実は奥に見えている『江刺病院』は、私が産まれた病院なのです。もちろん記憶なんてありませんが、目にした瞬間、なんだか胸にこみ上げるものがありました。

 また、大会前日には奥州市内でお墓参りも。最後に訪れたのは、10年以上前だったでしょうか。まさか、マラソンを通じてこの地を訪れることになるとは…不思議な縁を感じます。

 もし「長く訪れていないな」という縁の場所があれば、マラソン大会をキッカケに行ってみてはいかがでしょうか。その大会は、きっとさらに忘れられない大切な思い出になるはずです。

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著者プロフィール

中学生の頃から陸上競技を始め、大学では十種競技選手として活動。引退後、約7年のブランクを経て2011年6月よりランニングを開始。同年にハーフマラソン、フルマラソン、翌年には100kmのウルトラマラソンやトライアスロン(オリンピック・ディスタンス)も完走。沖縄本島1周マラソンなどを始め、今では“超長距離”レースにも数多く出場している。また“トウモロコシ”や“アザラシ帽子“をトレードマークに、仮装マラソンも楽しむ。ランニングブログも不定期更新中。趣味と過去の経験を活かし、現在は東京都葛飾区内にある中学校の陸上部にて、外部コーチとして指導も行っている

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