オークス好走馬に共通する条件とは? 過去10年データが導く狙い馬はコレだ!

JRA-VANデータラボ

ソウルスターリングの巻き返しはあるか?

 今週のG1は牝馬クラシックの二冠目となるオークス。一冠目の桜花賞は道悪になった影響もあったのか、圧倒的な1番人気に推されたソウルスターリングが3着に敗れ、8番人気のレーヌミノルが制すこととなったが、今度はどんな結末が待ち受けているのだろうか。例によって過去10年のデータを見ていきたい。なお、2010年がアパパネとサンテミリオンの1着同着だったため、集計では1着馬11頭、2着馬9頭となっている。データの分析には、JRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

人気別成績

表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表1は人気別成績。過去10年の1番人気は、3勝、複勝率70.0%という成績で、ほぼ水準通りといえる。桜花賞1、2着で1番人気なら【3.1.0.1】で、該当する馬がいれば軸としての信頼性は高そうだ。一方、1番人気から馬券圏外に敗れた3頭のうち、掲示板にも載れなかったのが08年7着のリトルアマポーラと12年13着のミッドサマーフェアで、前者は桜花賞5着、後者は桜花賞不出走だった。

 以下、9番人気以内までは好走しても不思議ないデータになっているが、10番人気以下から好走したのは08年2着のエフティマイアのみとかなり苦戦している。同馬は桜花賞の2着馬で、こうした実績があるのにやたらと人気がない馬であれば、ふたケタ人気馬を狙う手もあるだろうか。

馬体重別成績

表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表2はレース当日の馬体重別成績。オークスの大きな特徴といえるのが、牝馬としては大型の部類に入る480キロ以上の馬の好走が少ないこと。過去10年で460〜479キロが5勝、440〜459キロが4勝と、中型〜やや大型の馬がよく勝っており、やや小型の420〜439キロの好走率も高い。なお、厳密には430〜439キロだと【1.3.2.11】なのに対し、420〜429キロだと【1.0.0.15】で、420キロ台の好走は16年1番人気1着のシンハライトが唯一となっている。以上から、430キロ台から470キロ台の馬が狙い目といえそうだ。

4角通過順別成績

表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表3は4角通過順別成績。今走、つまりオークスのものと、前走のものを併記している。今走から見ていくと、4角1番手や4角2〜3番手といった逃げ、先行馬の成績が振るわないのが特徴となっている。4角4〜6番手になると好走例が増えるものの、勝ったのは11年のエリンコートのみで、2、3着に惜敗するケースが目立つ。残りの10頭の勝ち馬は4角7番手以降と、差し馬が1着となるケースがほとんどとなっている。とはいえ、4角13番手以降となるとさすがに後ろすぎるようで、09年1着のブエナビスタ、12年1着のジェンティルドンナ、14年2着のハープスター、16年1着のシンハライトと2着のチェッキーノと、好走したのは3番人気以内に推された馬のみ。あんまり後ろから行くようだと、相当な実力馬でなければ難しそうだ。

 前走の4角通過順も、ほぼ同様の傾向が出ている。前走で4角1番手だった馬の連対例はなく、4角2〜3番手だった馬の好走率も苦戦しており、前に行っていた馬は苦しい。好走数や好走率を見る限り、前走の4角通過順が7〜12番手あたりの馬を狙うといいのではないだろうか。

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