ミッキークイーンに浜中は「絶対の信頼」 一昨年は2千万馬券ヴィクトリアM座談会

競馬専門紙「優馬」

競馬専門紙「優馬」トラックマン座談会

 今週は、マイルの女王決定戦、ヴィクトリアマイルが行われる。3連単で2000万超えの配当となった一昨年のみならず、過去を振り返れば幾度も大波乱のドラマを生んだレースだ。今年はいったいどうなるのか、優馬TM(トラックマン)陣が徹底討論。

断然人気ミッキークイーンに 死角はあるか?

前哨戦の阪神牝馬Sを快勝したミッキークイーン(赤帽)(撮影:日刊ゲンダイ) 【(C)競馬専門紙「優馬」】

デスク「前走の阪神牝馬Sで完全復活を遂げた昨年の2着馬ミッキークイーンが断然人気の様相になっているが、本紙武井も当然、自信の◎なんだろうな」

武井「まずは昨年を振り返ってみたいんですが、出走18頭中16頭が重賞勝ち馬で、うち7頭までがGI馬という凄いメンバーだったんですよ。実際に、コースレコードにコンマ2秒差でのハイレベルな決着となった中で、ミッキークイーンは勝ったストレイトガールには位置取りや加速力の差で水を開けられたものの、ジャパンCを勝ったショウナンパンドラを凌いでの2着は価値があります。自身を含めてGI馬が3頭という今年のメンバーなら、力の違いを見せ付けてくれるはずですよ」

小野智「昨年の勝ち馬がいないんだったら、素直に2着馬からでいいと思いますし、昨年は阪神牝馬S2着からのステップだったのに対して、今年は勝って臨むんですから、状態自体も昨年以上と見ていいはずですよね」

田崎「ただ、ミッキークイーンが有力の一頭であることは間違いないですが、昨年のような速い時計の決着だと今年のメンバーでも苦労する可能性はありますよね」

佐藤直「昨年の2着はマイル適性を示して、というより、力で何とか2着確保、という印象を受けたよな」

大江原「勝ったGIがオークスと秋華賞だから、そういう見方もできると思うけど、前走の強さを見ると、ミッキークイーンのベスト距離はマイルなんじゃないかと思うけどな。いずれにせよ実力は抜けた存在だし、何より脅かす馬が見当たらないぞ」

須藤「その脅かす可能性のある馬たちも、揃って昨年はミッキークイーンから水を開けられてますからね。前走で力が全く衰えていないことを示したのなら、順当に勝機と見ていいはずです」

中邑「その前走が重馬場の中で楽に抜け出したという点でも、雨の影響が残りそうな今年の馬場では信頼度が増すはずです。これまであった馬体減の心配もなくなって、昨年よりもパワーアップしていますよね」

守屋「そもそも、このレースはリピーターというか、2年続けて好走する馬が多いですよね。2連覇したストレイトガールやヴィルシーナに加えて、ウオッカ、ブエナビスタにホエールキャプチャもそのパターンで連対しています。当然、今年はミッキークイーンの番ですよ」

デスク「担当馬に有力馬をたくさん抱えていた那谷も、◎はやっぱりミッキークイーンなんだな」

那谷「久々だった前走の勝利は、過去にデビュー戦も含めて休み明けでは一度も勝っていなかった“叩き良化タイプ”だけに価値はあるよな。浜中騎手も“今はゲートの不安やカイ食いの心配は全くありません。当然、状態は上向いていますし、追っての反応はさらに良くなるはずです。後ろから差される気はしないので、今回はある程度のポジションを取りに行って強気に乗ります。負けられない一戦ですし、しっかりと結果を出したいです”と。この言葉にはミッキークイーンに対する“絶対の信頼感”を感じたよ」

デスク「絶対の信頼感か…。競馬に絶対はない、ということを痛いほど味わっている身としては、穿った見方もしたくなるんだが…」

1/3ページ

著者プロフィール

競馬専門紙「優馬」のスペシャル競馬サイト。トレセンや競馬場という現場で記者やトラックマン達が仕入れてきた生情報を元に、予想記事やコラム記事を掲載しています。さらに、競馬ファンのニーズに対しダイレクトに応えていくようなコンテンツも展開。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント