今年も荒れる!? 波乱傾向のNHKマイルC データから激走穴馬をピックアップ
NHKマイルCの種牡馬別成績(過去5年)
表8 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
3着まで広げてようやくナスルーラ系のチチカステナンゴ産駒、ミスタープロスペクター系のキングカメハメハ産駒が出てくる。やはり中心はサンデー後継種牡馬の産駒もしくはノーザンダンサー系の種牡馬の産駒だ。
結論
データから推奨したいのが桜花賞で4着カラクレナイ、5着アエロリットの2頭。ただし、この2頭の比較では関東馬でクロフネ産駒のアエロリットを上位に推したい。過去10年で桜花賞組は07年ピンカカメオと昨年のメジャーエンブレムが勝利。この2頭はともに関東馬で、過去に東京芝での勝利経験があった。アエロリットは新馬戦を東京芝で勝利し、2走前のクイーンCでも2着と好走している。カラクレナイは桜花賞が初のマイル戦だったが、それでも4着と力は見せた。今年は牝馬のレベルが高く、マイル2戦目での上積みはあるだろう。
また、皐月賞組からトラストを穴馬で挙げておきたい。前走の皐月賞は大外18番枠から先行して13着と敗れたが、それでも勝ち馬とは0秒8差。東京コースも昨秋の東スポ杯2歳Sで経験しており、すんなり先行できれば粘り込みも十分に可能性はあるだろう。見た目の着順で人気がガタ落ちしていれば、穴で狙って面白い一頭だ。
他ではスプリングS組のモンドキャンノ、皐月賞組からはプラチナヴォイスとアウトライアーズ、穴で橘Sを勝利したディバインコードまで連下候補でおさえておきたい。
文:ケンタロウ(けんたろう)
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。