春の盾は2強決着か、それとも波乱か? 過去10年1番人気は壊滅…激走穴馬はコレ

JRA-VANデータラボ

下馬評は2頭の一騎打ちムード

 今週日曜には京都競馬場で、天皇賞(春)が行われる。昨年の覇者・キタサンブラックが連覇を狙って出走、そして同馬を有馬記念で下したサトノダイヤモンドも駒を進め、下馬評では2頭の一騎打ちムードだ。しかし、波乱の結末を迎える年も多いのがこの一戦。今年はどんな結果が待っているのか、データから分析したい。データの分析には、JRA-VAN Data Lab.とTarget frontier JV、馬天楼 for データde出〜たを利用した。

人気別成績

表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 過去10年、1番人気は【0.0.1.9】。3着1回は08年のアサクサキングス(前走大阪杯3着)で、その他の馬は単勝1倍台の断然人気だったオルフェーヴル、ゴールドシップ、キズナ(12〜14年)でも11、5、4着敗退を喫している。昨年は5連勝中のゴールドアクターが12着。直近の成績からは大きく崩れるとは考えづらい馬でも、馬券圏外敗退まであり得ることには注意したい。

 1番人気が不振の分、2〜4番人気は高複勝率。特に2番人気は勝率でも50.0%を記録している。5番人気以下のひと桁人気は7番人気以外ひと息。穴なら中位人気より、思い切って2桁人気馬を狙いたい傾向だ。なお08年の3→2→1番人気以外は、6番人気以下から1〜2頭が3着以内に入っている。

年齢別成績(牡・セン馬)

表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 牡・セン馬の年齢別では4〜6歳にあまり大きな差は見られないものの、6歳馬が勝率〜複勝率すべて1位とやや優勢だ。また、表1で好走馬が多かった2〜4番人気では、4歳よりも5〜6歳馬の好走確率が高い。1番人気は4歳【0.0.1.5】、5歳3頭、7歳1頭となる。なお、牝馬は【0.0.0.5】に終わっている。

枠番・脚質別成績

表3 ※脚質はTarget frontier JVによる分類 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 枠番別では1〜4枠が計8勝を挙げ、勝率〜複勝率でも5〜8枠を上回る。また、単複の回収率でも1〜4枠と5〜8枠では大きな差がある。特に1枠は勝ち馬の半数を占め、5番人気以下の勝ち馬3頭も1枠だ。その5番人気以下の馬は、3〜6枠を引くとすべて3着以下で連対はない。

 一方、脚質別では、「後方」に置かれてしまった馬は好走なし。余力があれば自然と勝負どころで中団より前を占める形にはなりがちだが、近年の人気馬でも、12年のオルフェーヴル(1番人気)が4角14番手で11着、14年のゴールドシップ(2番人気)が同14番手で7着に敗退した。

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