【リアルジャパン】王者・大谷、“噛み合う試合”はお断り「片時も目をそらせない緊張感ある戦いに」
27日の後楽園ホールで、レジェンド王座をかけて戦う王者・大谷(左)と挑戦者スーパー・タイガー 【写真:チナスキー】
第11代レジェンド王者・大谷晋二郎にスーパー・タイガーが挑むレジェンド王座戦がメインとなる今大会だが、会見には両選手が出席。9日後に迫った決戦へ向け、前哨戦とばかりに火花を散らした。
昨年9月に王座を奪取し、すでに2度の防衛を成し遂げている大谷を初代タイガーは「いま日本で一番いい試合をする、一番強い選手でストロングスタイルのかなめになる選手」と高評価。挑む立場の愛弟子スーパー・タイガーには「どこまでやれるか、プロレスラーとしてしっかり一流どころに入っていけるのかどうか。勝つことができればかなりの実績になる」と期待を掛けた。
「相思相愛」のベルトは「僕の下から離れない」
大谷は「相思相愛」のベルトを大事に肩に抱く 【写真:チナスキー】
「スーパー・タイガー選手は佐山(聡)先生の一番弟子と聞いています。やっと佐山先生の弟子を送り込んできたなと。もしかしたら僕がベルトを獲った時、佐山先生はすぐ誰かが獲り返すだろうって思ったのかもしれません。でも、ここに来てヤバいぞと。このままじゃベルトを獲り返せない、それで満を持してスーパー・タイガー選手を指名してきたのではないかと僕の中では勝手に思っています」
そう話す大谷だがベルトと自分は「相思相愛」の関係であるといい、「佐山先生のどんな要望があろうと、このベルトは僕の下から離れない。自信を持って今回のタイトルマッチに挑みたいと思います」と片時もベルトから手を放すことなく意気込みを語った。
この試合を見届ける初代タイガーは「必ずリアルジャパンが打ち出した方針に則った、すごくいい試合になると思います」と2人に大きな信頼を寄せるが、大谷はこれに「噛み合う試合、いい試合をやる気はまったくないです」と持論を展開。「噛み合って『いい試合だった』で終わるような試合はこのリングで絶対やっちゃいけないと僕は思っています。“噛み合う試合”ではなく、緊張感が溢れて片時も目をそらすことができない雰囲気が漂う試合、ヘタをしたら1分で終わってしまうんじゃないかという緊張感ある試合をスーパー・タイガー選手とならできるんじゃないかという気がします」と、自身のストロングスタイル観にも繋がるコメントを続けた。
スーパー・タイガーも「一撃必殺で挑む」
スーパー・タイガーも「一撃必殺」狙いで、3度目の戴冠を目指す 【写真:チナスキー】
3月末に行われた会見では初代タイガーがスーパーの蹴りに“殺人キック”と太鼓判を押したが、大谷は「それがどんなキックか分かりませんが、そのキックを打ち込んだ時がもしかしたら彼が一番恐れる大谷晋二郎が出る時じゃないですか」と反撃。「僕の必殺技は何度でも立ち上がること。スーパー・タイガー選手が自信を持って放った蹴りで仮に倒されても、そこでゾンビのように起き上がってくる大谷晋二郎を見て、恐怖を感じるんじゃないですかね」と不気味に言い放った。
しかしスーパーも「仕上がりは自分のこの10年の中で最高の形ができています。ちょうど先月末のキャプチャー地下室マッチで現パンクラス王者のロッキー川村選手を相手に試し斬りもしていますので、この蹴りに関しては絶対的な自信を持っています」と返し、一歩も引かない。
はたしてレジェンド王座史上初、3度目となる戴冠を目指すスーパーが大谷を蹴り倒すのか、あるいは大谷が相思相愛のベルトを守り抜くのか。
故・桜井康夫さんへの追悼試合に
メインは故・桜井康夫さんへの追悼試合になる 【写真:チナスキー】
なお、石川雄規とタッグを結成し船木誠勝&関本大介組と対戦する予定であった曙だが、右足の蜂窩織炎と感染症により今大会を欠場。石川のタッグパートナーはおって発表となる。
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