【全日本プロレス】2年ぶりCC出場の諏訪魔が石川に辛勝 昨年Vの関本が復活ドーリングに完敗

高木裕美

4年ぶり参戦のKAIは初戦白星で闘志たぎらせる

KAIは新技を繰り出し、ゼウスを粉砕 【写真:前島康人】

 4年ぶり2度目の出場となるKAIは、昨年の準優勝者であるゼウスを撃破。前回(13年)の準優勝という結果を超えるべく、世界タッグ王者に土をつけた。

 ゼウスはゴングと同時に突進し先制を奪うと、KAIのトペスイシーダをキャッチし、場外マット上でブレーンバスター。しかし、KAIも西側の鉄製看板にゼウスの顔面を打ちつけてお返し。ゼウスはブレーンバスター、串刺しラリアット、チョークスラムとたたみかけるが、KAIも即座にブレーンバスターで反撃。ラリアット相打ちなどの激しい消耗戦の末、トラースキックを繰り出したKAIが、新技のメテオインパクトでフィニッシュを決めた。

 LATの進化版である新技について「大きい選手は自分の体重で落ちていくから、モロ頭に衝撃が行く」とその破壊力に自信をつけたKAIは、「刺激的。楽しすぎる。当たって砕けろの精神で行くけど、砕けないよ。オレは生き残ります!」と、4年ぶりの大舞台に、闘志をたぎらせた。

ボディガーは真霜にリベンジ 大地も白星発進

ボディガーは真霜に勝利しリベンジ成功 【写真:前島康人】

 世界タッグ王者のボディガーは、KAIENTAI−DOJOの現CHAMPION OF STRONGEST−K王者である真霜拳號に1年越しのリベンジ。真霜の徹底した右ヒザ攻めからのヒザ十字固め、アンクルホールドに悶絶しながらも、ハンマーパンチ連打からの顔面ハイキック2連発で3カウントをもぎ取った。

 昨年の公式戦で敗れた借りを返したボディガーは「今日は何としても勝ちたかったのでうれしい。足の状態は分からないけど、体調を整えてまた次の試合に備えたい。期待しといてや!」と、連勝を誓った。

 初出場の橋本大地は若手の野村直矢に快勝。ゴングと同時に激しいエルボー合戦を繰り広げると、得意のミドルキックで圧倒。野村に先にSTFを決められる場面もあったものの、フロッグスプラッシュをカウント2でクリアすると、ニールキック、ファルコンアローからのシャイニングウィザードとたたみかけ、わずか5分で勝負を決めた。

「チャンピオン・カーニバル、楽しんだもの勝ち」と、プレッシャーを打ち消した大地は、「関本大介が決勝で待ってるはずだから、全日本プロレスのリングで、大日本のプロレスを見せてやる」と、“大日魂”を訴えた。

大地が野村を破り白星スタート 【写真:前島康人】

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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