今季プロ野球で活躍必至の新勢力 専門誌担当記者が魅力を紹介

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昨年のドラフト会議で日本ハムから2位指名された石井。守備力の高さを武器に開幕1軍に入った 【写真:BBM】

 開幕から2週間近くが経ったが、実力を兼ね備えた若き力がチームの戦力となっている。佐々木千隼(千葉ロッテ)、京田陽太(中日)、加藤拓也(広島)に続き、今後も活躍を続けるであろう8選手をここではピックアップ。『週刊ベースボール』担当記者のコメントで、その選手の魅力を紹介していく。

石井一成[日本ハム/内野手]

■ハイスペックな即戦力ルーキー

「ルーキーでは唯一の開幕1軍キップを勝ち取り、その評価は日を追うごとに高くなっています。定評のある内野守備はフットワークが軽く、特に強肩とスローイングの正確さには目を見張るものがあります。プロ初スタメンとなった4月5日のロッテ戦(ZOZOマリン)では第1打席で安打を記録し、すぐさま盗塁もマーク。物怖じしない落ち着いたクレバーなプレースタイルにも目を見張るものがあり、1年目から大化けしそうな予感が漂っています」(ファイターズ担当)

石川柊太[ソフトバンク/投手]

石川は最速155キロを記録するストレートを武器にする剛球右腕。2013年育成ドラフト1位で昨年に支配下登録された 【写真:BBM】

■強気で投げ込むストレート

「力強い直球は今年に入り最速を更新(155キロ)し、すごみが増しています。同じ創価大出身の後輩・田中正義投手に静かに闘志を燃やしつつも、『自分は自分』と制球力向上に取り組んできました。オープン戦の好投にも『一喜一憂せずに』と気を引き締め、開幕1軍をつかんだあともその姿勢は変わりません。4月8日の埼玉西武戦(メットライフ)では4回から登板すると強打者にも臆せず、5イニングを6奪三振。打たれた安打はメヒアの一発のみ。今後は起用の幅も広がりそうです」(ホークス担当)

源田壮亮[西武/内野手]

昨年ドラフト3位で西武に入団した源田。36年ぶりに新人遊撃手開幕スタメンを果たした 【写真:BBM】

■レベルの高い遊撃守備

「球団では1981年の石毛宏典以来、36年ぶりに新人遊撃手開幕スタメンを果たしましたが非常に落ち着いてプレー。何よりも優れているのは脚力を生かした守備。フットワークが軽くて守備範囲も広く、素早いスローイングも兼ね備えており、見ていて爽快感を覚えます。打撃は犠打が巧みで引っ張りもでき、2番に最適。好きな言葉は『一日一生』。日々を大切にして、技術を磨いていけば目標とする小坂誠(元ロッテほか)のように守備で球史に名を残す選手になるでしょう」(ライオンズ担当)

高梨雄平[楽天/投手]

ルーキー白星一番乗りを果たした変則左腕の高梨 【写真:BBM】

■変則左腕が救世主に

「中継ぎながらほかの先発投手を差し置き、今季の新人初勝利を手にした変則左腕です。早大3年時に東京六大学リーグ3人目となる完全試合を達成しましたが、その後は故障やスランプに悩まされました。サイドに転向した2016年秋のドラフトで東北楽天から指名を受けてプロ入り。同じ中継ぎ左腕の金刃憲人が出遅れる中、ブルペンの救世主的存在となっています。試行錯誤を続け、リリースの位置を微妙に変えることも。左キラーにとどまらない活躍が期待できそうです」(イーグルス担当)

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