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牙を失わなかった“野良犬2世”森井洋介
宮越戦は「絶対落とせないチャンス」
「KING OF KNOCK OUT初代ライト級王座決定トーナメント」の1回戦に臨む“野良犬2世”森井洋介
「KING OF KNOCK OUT初代ライト級王座決定トーナメント」の1回戦に臨む“野良犬2世”森井洋介【スポーツナビ】

“野良犬2世”森井洋介(ゴールデングローブ)は「KNOCK OUT vol.2」(4月1日、東京・大田区総合体育館)で宮越慶二郎(拳粋会)と対戦する。「KING OF KNOCK OUT初代ライト級王座決定トーナメント」1回戦で行われる試合は大会メインに選ばれ、トーナメントいきなりのクライマックスと目されている。数々の団体を渡り歩き、しかし常にノックアウトを狙う牙を失わなかった森井が、キャリア9年の歩み、そしてトーナメントに懸ける思いを語る。

内山高志らと同じトレーニングに取り組む

土居トレーナーについてのトレーニングでパワーがついてきた
土居トレーナーについてのトレーニングでパワーがついてきた【写真:中原義史】

――今日は夕方のジムワークの前に時間を取ってもらいましたが、これ以外にはどんな練習をされているのですか?


 土居(進)さんとのトレーニングを午前に週3日やってます。土居さんとのトレーニングはラントレもウェイトもやって試合メニューでのトレーニングです。


――土居トレーナーは魔裟斗選手やボクシングの内山高志選手の指導で知られる方ですね。


 僕の先輩が土居さんのトレーニングに行っていて、試合前の体を見たら僕の理想だったので、自分もそういう体作りをしたいと思って紹介して頂きました。


――先輩の体はどのように理想だったのですか?


 先輩の体はただ大きいというのじゃなく、中身が詰まっているというか、そういう感じだったんです。自分も3年トレーニングをやって全然体格は変わりましたし、本当にパワーがつきました。結構パワーをつける人ってどっしり構えちゃったりするんですけど、自分の場合は全然動きながら今まで以上にパワーが出せるというか。以前より倒せるパワーがついてきたし、筋肉がある分、減量も楽になりました。まぁ、トレーニングはキツいのはキツいんですけど(苦笑)。

中学生で格闘家目指すも厳しい現実にも直面

――KNOCK OUTホームページに公開されているインタビューによると、森井選手は中学2年生の頃には格闘家になる決意をしたそうですね。


 はい、格闘技で食べていこうと思いました。でも最初は格闘技っていっても何をやろうか迷っていたんですけど、まずは地上波を見て立ち技はカッコいいし強いなと思って、それでキックボクシングをやろうと思いました。それから「GAORA」(※森井もよく見ていた全日本キックボクシングの大会を放送していた)とかも見始めて、今のこういう世界に入っていきました。


――中学生で格闘家を志したものの近くにはキックボクシングをやれる場所はなく、実際に始めたのは高校生になってからだそうですね。


 はい、バイクで通って行くのに1時間ぐらい掛かりました。それで週2回ジムに行って、バイトをして学校に行って、あとはトレーニングジムとかに通って筋トレをやっていました。


――では早くから将来を見越してスタートし、ここまでブレずに歩んできたと。


 そうですね。自分は小さい頃から意地っ張りじゃないですけど負けず嫌いというか、自分がやると言ったからにはそこで辞めたら“口だけだな”とか言われるのがイヤなので。


――その後、同じ長野県出身でジムの人を通じて交流のあった小林聡さん(※元世界2冠王)を頼って上京した訳ですね。


 こっちに来たのは2007年です。


――新鋭や新星のように言われてきた森井選手ですが、08年のデビューですでにキャリアは9年。これまでの歩みを振り返っていかがでしょうか。


 思い出すといろいろあったなと思います。高校の時からやるのが大変だったので、もちろんそう思って入ってきたんですけど、“こんなにキツいのか”っていうのは金銭的にも思いました。プロになったら食っていけるんだろうって思っていたぐらいなので、甘くなかったです(苦笑)。そこは予想外というか、“これだけやってるのにこれだけか”っていうのがあったし、全然食っていけないなって思いました。


――格闘家はリングでの戦いはもちろん、日常生活での戦いを生き抜かなければ、リングでも勝っていけない現実があります。


 だから、僕は寮に入ってよかったなって今になって思います。1番大事な時にもう何も考えず、練習に集中できたと思うので。割とみんなそこでくじけて来なくなったりがあるし、だからこそ最初にこっちへ来た時、寮に入ってよかったです。今はもう寮を出ているんですけど、こっちに来てから5年ぐらいはずっと寮にいました。僕がジムで最後の内弟子です。

長谷川亮

1977年、東京都出身。「ゴング格闘技」編集部を経て2005年よりフリーのライターに。格闘技を中心に取材を行い、同年よりスポーツナビにも執筆を開始。そのほか映画関連やコラムの執筆、ドキュメンタリー映画『琉球シネマパラダイス』(2017)『沖縄工芸パラダイス』(2019)の監督も。

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