サトノダイヤモンドがデータ上でも鉄板 阪神大賞典は完全に相手探しの1戦だ

JRA-VANデータラボ

サトノダイヤモンド、有馬以来の登場

 今週は3日間開催で重賞は4つ予定されている。3歳戦が多い中、日曜日には阪神大賞典が行われる。天皇賞(春)へ向けての前哨戦として注目されるレースだ。今年も出走予定頭数は少ないが、サトノダイヤモンドが登場。有馬記念以来の実戦で、どのようなレースをしてくれるかが大きな見どころになるだろう。いつものように過去10年の阪神大賞典のデータを調べ、同馬の勝算を探っていきたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

過去10年の阪神大賞典好走馬

表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 まずは過去10年の阪神大賞典で上位3着以内に好走した馬を調べていくことにする(表1参照)。13年から15年にかけてゴールドシップが3連覇を達成。いずれの年も1番人気に支持されて結果を出した。そして昨年優勝したシュヴァルグランも1番人気での勝利。つまり4年連続で1番人気馬が勝利していることになる。過去10年では同人気の信頼度はかなり高く、09年以外はすべて1番人気馬が馬券に絡んでいる。

 おそらく今年は、実績からサトノダイヤモンドが圧倒的1番人気に支持されると予想される。同馬にとっては好都合の傾向と言える。特にゴールドシップのように芝2400m以上のG1で勝利実績がある馬の信頼度は、かなり高い。同じ1番人気でも11年のコスモメドウや10年メイショウベルーガ、08年ポップロックはG1の勝ち鞍がなかった。その実績がない場合は、1番人気でも勝ち切るのは大変で、連軸候補として考えることになる。格的にはゴールドシップやオルフェーヴルの方がはるかに上であり、その両馬はここで連対を果たした。よって、サトノダイヤモンドは休み明けでも、走ってくるだろうし、加えて勝利が求められる。

阪神大賞典1番人気のオッズ別成績(過去10年)

表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表2は阪神大賞典の1番人気馬のオッズ別成績。過去の実績は当日の単勝オッズにも強く反映される。単勝1倍台の圧倒的支持を集めるような馬は、しっかりと結果を残してくる可能性が高いと言えるだろう。今回のサトノダイヤモンドは菊花賞1着、有馬記念1着という申し分ない実績の持ち主。表1に示した好走馬全般に言えることだが、過去に芝2400m以上のG2以上で好走実績を残していることが非常に重要となる。

 G2ならば阪神大賞典、アルゼンチン共和国杯、日経新春杯といったレースで好走していることが望ましい。昨年優勝のシュヴァルグランや、10年のメイショウベルーガは前走日経新春杯で連対していた。G1であればJCや菊花賞などで3着以内の実績があればかなり有望と言える。

 それ以外だと数は少なくなり、ダイヤモンドSや万葉Sといった年明けの芝3000m以上のレースで前走好走していた馬にチャンスがある程度。長丁場の重賞実績がカギを握るため、大きな波乱も起きにくいと言える。

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