小久保監督「予想以上の重圧だった」 日本vs.キューバの試合後会見

スポーツナビ
 第4回ワールド・ベースボール・クラシックの1次ラウンドB組が開幕。初戦となった日本vs.キューバは日本が11対6と快勝した。試合後、日本からは小久保裕紀監督、石川歩、松田宣浩、キューバからはマルティ監督が会見に出席し、試合を振り返った。

「キューバの打撃は脅威だった」

以下は小久保監督の一問一答。

――最も重要と位置付けていた初戦を振り返って?

 初回が独特の緊張感の中でスタートした。その中での菊池(涼介)のプレー、あのゲッツーというのは今日の中では非常に大きかったと思います。

――菊池選手の後には青木(宣親)選手も好プレーを見せた。あらためて青木選手の存在はどう映ったか?
 初回のピンチを切り抜けた後、青木のヒットから筒香(嘉智)のタイムリーで先制できた。その後も青木のフェンス際でのプレーであったり、真後ろの一番難しい打球をファインプレーでアウトにした。予想通りキューバの打線は強化試合のときから2割増しぐらいのスイングスピードできた。そのスイングから芯でとらえられた打球をうまく守ったと思います。

――前日は一番悩んでいると言っていたサードに松田選手を起用して、その松田選手が4安打の活躍を見せたが?

 悩んでごめんなさい、て感じです(苦笑)。

――11得点を挙げた一方で、中盤以降に中継ぎ陣が打たれたが?

 やっぱり点差が開いてリードしている中でも、キューバの打撃は脅威に感じました。終盤2イニングでの5失点は今後に向けて修正していかないといけない点ですが、甘くなればあれだけのスイングをされるというのが分かったと思いますし、独特の雰囲気の中での初登板でしたから。それも差し引いて、今後へ向けてうまく調整してもらいたい。明日すぐに試合があるので、切り替えてやってもらいたい。

「中田の盗塁はフリー」

――5回、中田(翔)選手の盗塁から5点を奪ったが、この攻撃への評価は?

 走ってほしくない場面では走るなというサインがある。それ以外は隙があればということで、あの時もフリーにしていた。思い切ったスタートだったと思います。足の遅い、速いは関係なく、隙を突くという意味では、彼が今日示してくれたと思います。

――重圧のかかる初戦だったが、チーム全体の動きはどうだったか?

 正直、予想以上にプレッシャーがかかっていたが、選手は普段通りのプレーで入れました。やっぱり初回の4番・筒香のタイムリーというのがチームを落ち着かせてくれましたし、追い上げられた後のダメ押しの2ラン、ここで一発打ってほしいなというところだったので、そういう点でも選手が地に足を付けて、いい結果が出た試合だったと思います。

――これまでも何度も勝利を味わってきたが、WBCの1勝というのは監督の中で相当緊張するものでしたか?

 正直、こんなにプレッシャーがかかるとは思わなかったです。僕が一番、地に足がついてなかったんじゃないかと思うぐらい最初は緊張した。試合が始まってから5回ぐらいまではなかなか落ち着かなかったなと思いました。

――秋吉(亮)投手を早めに投入して、最後は牧田(和久)投手だったが、その理由は?

 理由というか……今日に限っては予定通りです。

――明日の先発投手は?

 菅野(智之)です。

――オーストラリア戦に向けて?

 今日同様、スイングは強化試合の時よりも鋭くなってくると思う。そこを日本の一番のピッチャーに託して、球数制限いっぱいいっぱい投げてもらいたいと思いますし、その後を何とかつないで、とにかく明日勝って、2勝したいと思います。

次ページは石川と松田の一問一答。

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