皐月賞へ向け前進するのはこの馬だ! 過去10年データで見る弥生賞の好走傾向

JRA-VANデータラボ

皐月賞馬2頭を含む、同年のG1馬8頭を輩出

 牡馬クラシック第一弾の皐月賞と同コースで行われるトライアル・弥生賞。過去10年の出走馬からは皐月賞馬2頭を含む、同年のG1馬8頭を輩出するなど、注目の欠かせない一戦だ。今年はどの馬がG1へ向けて前進するのか、データから分析したい。データの分析には、JRA-VAN Data Lab.とTarget frontier JV、馬天楼 for データde出〜たを利用した。

人気別成績

表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 過去10年、1番人気は連対率70.0%の好成績だが、ここ5年に限ると【1.1.0.3】とやや不振。その分、2番人気が近5年は【2.0.2.1】と安定した結果を残している。その1〜2番人気が10年で8勝と、まず1着候補は人気馬から探りたい。ただ、7番人気が複勝率40.0%を記録するなど、2〜3着は10番人気以内であれば幅広くチャンスがある。11頭立てだった一昨年も2→4→10番人気と、出走頭数がさほど多くない年でも人気薄が絡む可能性はあるので警戒が必要だ。ただし、11番人気以下の出番はなかった。

枠番・脚質別成績

表2 ※脚質はTarget frontier JVによる分類 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 枠番別の成績では、2〜3枠が好成績。複勝回収率ではその2、3枠に加え、隣の4枠も100%を突破しており、内寄りの枠に妙味がある。もっとも、6〜8枠も連対馬は計8頭を輩出しており、外枠だからといって無視できるような成績ではない。脚質は「先行」「中団」が好走馬の中心。極端な脚質でなければ気にする必要はなさそうだ。

前走クラス・レース別成績(レースは好走馬輩出レース)

表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 近年は朝日杯FSの施行場変更をはじめとして、2歳のオープン・重賞で条件の変更が多くあった上、特に今年は、近年好結果を出していた朝日杯FSや若駒Sからの直行馬が不在のメンバー構成となった。新馬〜500万組よりは重賞・オープン特別組が良さそうではあるが、前走の出走レース別成績はあまりアテにできない。なお、表にはないが、ホープフルS組は【0.0.0.4】で、ラジオNIKKEI杯2歳Sを受け継いだG2化後は【0.0.0.2】と、出走馬が少なく参考にしづらい。

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