侍戦士、甲子園での活躍をプレイバック〜あの時君は若かった〜

楊順行

山田にトリプルスリーの片りん

 履正社の先輩・T―岡田に倣って、T―山田と呼ばれた山田哲人が出場したのは、10年夏だ。天理との初戦は2死で三塁走者となった5回、一塁走者が挟殺される間にまんまと本塁を陥れるプレーで(記録は盗塁)、貴重な追加点。「大阪大会でもやった。練習しているプレー」としてやったりは岡田龍生監督だが、山田は続く聖光学院戦でも、歳内宏明(現阪神)から一時同点の2ラン。2試合で6打数4安打1本塁打1盗塁と、のちのトリプルスリー男の片りんをのぞかせている。

5/7ページ

著者プロフィール

1960年、新潟県生まれ。82年、ベースボール・マガジン社に入社し、野球、相撲、バドミントン専門誌の編集に携わる。87年からフリーとして野球、サッカー、バレーボール、バドミントンなどの原稿を執筆。高校野球の春夏の甲子園取材は、2019年夏で57回を数える。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント