侍戦士、甲子園での活躍をプレイバック〜あの時君は若かった〜

楊順行

藤浪は圧倒的な力で春夏連覇

 藤浪晋太郎なら、12年夏の決勝。同じ顔合わせだったセンバツの決勝では、光星学院(現八戸学院光星)の田村龍弘(千葉ロッテ)、北條史也(阪神)の3、4番に計5安打されていたが、夏は1安打4三振と完璧に牛耳った。史上7校目の春夏連覇達成だ。

「今日は変化球も良かったですけど、春に打たれた真っすぐで押すことができたのが良かった。2安打完封は、ほとんど100点です」と藤浪のいうストレートは、この大会で最速153キロをマーク。4試合36回を投げて49三振、自責2は防御率0.50だ。しかも勝負どころの準々決勝以降の3試合は、天理戦で9回2死からソロ被弾したのみのわずか1失点。明徳義塾との準決勝、決勝は連続完封で、打たれたヒットさえ4、1、2の合計7本だから、尻上がりにもほどがある。

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著者プロフィール

1960年、新潟県生まれ。82年、ベースボール・マガジン社に入社し、野球、相撲、バドミントン専門誌の編集に携わる。87年からフリーとして野球、サッカー、バレーボール、バドミントンなどの原稿を執筆。高校野球の春夏の甲子園取材は、2019年夏で57回を数える。

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