侍戦士、甲子園での活躍をプレイバック〜あの時君は若かった〜
そしてWBCの裏側では3月19日から甲子園球場を舞台に春のセンバツ高校野球が開幕する。日本のスター選手が集まった侍ジャパンにとっても、甲子園はスターへの登竜門。果たして侍ジャパンの面々は甲子園でどのような輝きを見せていたのか。
「あの時君は若かった」と題して、甲子園での動画とともに侍ジャパンメンバーの高校時代の活躍を振り返る。
衝撃的だった平田の3発
「この日の自分は、なにかをやりそうだった。偉大な記録に並んで、光栄に思います」という平田の口調は、清原というより桑田真澄風で、ややゆったりとたおやか。いやいや、並んだどころじゃないのだ。チームが逆転された5回には、あと1メートルでスタンド入りのライトフェンス直撃二塁打で、終わってみれは4打数4安打の5打点。1試合14塁打は清原らを抜く新記録で、そもそも清原の時代はラッキーゾーンがあったから、スタンドイン3発は史上初めてだ。また前年のセンバツでも1発放っている平田は、この試合で甲子園通算5本塁打。92年のラッキーゾーン撤廃後は、当時では鵜久森淳志(済美/東京ヤクルト)に並ぶ本塁打王だ(現在は高校の後輩で埼玉西武・森友哉も5本)。