いよいよ春の中山・阪神競馬が開幕、クラシックの足音が刻一刻と近付いてきた。前走は重馬場に泣いたペルシアンナイトだが、良馬場のアーリントンＣを見事に快勝。混戦模様のダービー路線、想定オッズは果たして……!?

2/25(土) 阪神11R アーリントンＣ(ＧIII) 芝1600m外
ペルシアンナイト　牡　馬体重：482kg(+4)
騎手：Ｍ．デムーロ　厩舎：(栗) 池江寿　
生産： 追分ファーム
馬主：G1レーシング
父：ハービンジャー
母：オリエントチャーム（サンデーサイレンス）
初勝利時の評価：★★★★　4点〔1000万クラス〕

　ペース自体は平均的だったが、後半４Ｆのラップが11秒9−11秒4−11秒3−12秒3と、ペースアップのタイミングが速く、最後は底力が問われるレースになったと言える。そんな中、中団やや後ろのポジションからスムーズに抜け出して３馬身差の勝利は素直に強い。

　前走のシンザン記念は重馬場に加えて直線で窮屈になったのが敗因であるし、２着だったアイビーＳにしてもソウルスターリングに負けたのなら仕方ないだろう。

　なお、１〜３月の芝の３歳重賞で0.5秒差以上の着差をつけて勝った馬は2000年以降で14頭いるが、そのうち８頭がＧIウイナーになり、ＧI連対馬も２頭。昨年でいえばサトノダイヤモンドとメジャーエンブレムがこのパターンである。

日本ダービー　想定単勝オッズ

(→)１番人気　レイデオロ　5.2倍
(→)２番人気　カデナ　6.3倍
(→)３番人気　スワーヴリチャード　7.5倍
(→)４番人気　サトノアレス　8.2倍
(→)５番人気　サトノアーサー　12.4倍
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(NEW)９番人気　ペルシアンナイト　25.3倍

長所
　大きくてキレイなフットワークは広くて直線の長いコースでこそ真価を発揮する。重馬場だった前走以外は４戦全てで上がり３Ｆ最速をマークしているように、末脚勝負に強いタイプ。馬体面の完成度も高い。繋が長いのもこの血統特有で、距離は延びても問題ない。

短所
　やや行きたがるような所があるのは気になる点。長所で挙げたキレイなフットワークは、裏を返せば馬場の悪いコンディションや瞬間的に狭い所を割るシーンでは弱点となる。特にこの血統は「スピードの絶対値＞瞬発力」という傾向があるだけに、レース展開も鍵を握りそうだ。