【ボクシング】KO率97% 剛腕ワイルダーのV5戦 無敗の異色選手同士の世界ヘビー級王座戦
37戦全勝の王者ワイルダーvs.19戦無敗のワシントン
19戦無敗ワシントンの挑戦を受けるWBC世界ヘビー級王者ワイルダー 【(c)NAOKI FUKUDA】
ワイルダーの豪腕が唸りをあげるか、大番狂わせか
攻撃力や経験で勝るワイルダー有利は不動だが… 【(c)NAOKI FUKUDA】
キャリアが浅く細身のためプロ転向後は慎重なマッチメークが施されたこともあり、デビューから32連続KO勝ちをマーク。しかも、すべて4ラウンド以内という速戦即決ぶりだった。33戦目で12回判定勝ちを収めWBC世界ヘビー級王座を獲得。連続KO勝ちは止まったが、代わりにベルトを腰に巻いた。以後、4度の防衛戦は9回KO、11回TKO、9回KO、8回終了TKOとすべて規定ラウンド内で終わらせ、試合ごとに経験値を上げている。
一方、挑戦者のワシントンもスポーツ万能の異色選手だ。少年時代はテニスに興じ、18歳から4年ほど海軍のヘリコプター整備士を務めた経歴を持つ。そのあとで大学に行ってフットボール選手に転じて活躍。しかし、ケガのため大成はしなかった。12年7月、30歳のときにプロボクサーとしてデビューし、以来4年半に19戦して無敗をキープしている。
17戦目で準世界ランカー級のアミール・マンスール(米国)と引き分け、昨年は世界挑戦経験者ふたりに8回判定、4回KOで勝っている。身長201センチ、リーチ211センチのワイルダーに対し、ワシントンも198センチ、208センチと見劣りしない体格を持ち、直近の試合では102.6キロのワイルダーよりも約8キロ重い110.5キロを計測している。
12対1というオッズが出ているように、攻撃力や経験で勝るワイルダー有利は不動といえる。圧力をかけたうえで左ジャブから打ち下ろす右ストレートをヒットして序盤にけりをつけてしまう可能性もある。ワシントンが番狂わせを起こすとしたら、踏み込んで放つ右が当たったときだろう。無敗の異色選手同士の世界ヘビー級タイトルマッチに要注目だ。
Written by ボクシングライター原功
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