東京マラソン直前! 仮装ランを楽しむために覚えておきたい4つのポイント

三河賢文

1.周りにぶつからないよう、仮装と行動に気をつける

【写真提供:三河賢文】

 仮装するなら、やはり周囲の目を引きたいと考えることでしょう。そのため、つい大掛かりな仮装を選びがちです。しかし、例えば身体から大きく何かが飛び出していると、知らないうちに誰かにぶつかってしまうかもしれません。固いものなら怪我の危険性がありますし、柔らかいものでも走行の妨げとなるでしょう。あくまで、周囲にぶつかったりしないよう、他ランナーを優先して仮装を選ぶことが大切です。
 また、例えば顔を覆ったり囲んだりするような仮装の場合、視界が悪くなります。すると周りの状況が分からず、例えば給水を取ろうと歩道に寄ったら後続ランナーと接触したり、折り返しの際に内側を通ろうとしたランナーと接触したりする可能性が高まります。1つ1つの行動に注意をはらい、周りの安全を確認してから動くように心がけましょう。

2.走れなかったら意味がない! 走りやすさも大切に

 私はいつも仮装ランする際、「必ず完走すること」を基本としています。そもそも仮装してリタイアするなんて、あまりカッコイイものではありません。収容バスにその姿で乗り込めば、周囲は「あんな格好しなきゃいいのに」と冷ややかな目で見るでしょう。

 また、大会側は出場者の皆さんに、ゴールまで目一杯楽しんで走ってほしいと思っているはず。その思いに応えるためにも、仮装は走りやすさにも配慮したものを選んでください。仮装ランでゴールへ颯爽と駆け抜ける姿は、まさに注目の的。それもまた、仮装ランの楽しみとなるはずです。

3.給水や呼吸、暑さ対策を忘れずに

【写真提供:三河賢文】

 例えば顔面をすべて覆い隠すような仮装は、あまりオススメしません。その状態では息苦しいほか、給水もちゃんと取れないでしょう。軽量なランニングウェアと比べて、仮装ランは暑くなりがち。たとえ冬場のレースでも、脱水などを起こしかねません。もし倒れてしまえば、周囲に迷惑を掛けるのは目に見えています。
 あるいは雨が降った際、仮装が重くなって走りづらい。あるいは肌に擦れてしまうなど、仮装はより“予期せぬ事態”が起こりやすいはず。つい奇抜さや目立つかどうかを優先しがちな仮装ランですが、何よりまず安全を第一に考えることが大切です。

4.他のランナーと被らない“手作り”仮装

【写真提供:三河賢文】

 せっかく仮装するなら、手作りするのはいかがでしょうか。もちろん。既製品でも十分に楽しめます。しかし、特に東京マラソンのように参加者が多いと、自分と全く同じ仮装がいるかもしれません。そうなると、なんだかちょっと残念な気持ちになります。

 作ることも楽しみの1つ。きっと、走る前からワクワクが増幅してくることでしょう。細部までこだわった仮装なら、既製品と比べても注目度が違うはずです。
 ちなみに私は仮装を選ぶ際、分かりやすさも重視しています。ひと目見て何の仮装か分かると、「○○頑張ってー!」など名指しのように応援を受けられるでしょう。私の場合はトウモロコシが定番。たまにバナナと間違われますが、他ランナーと被ったこともありません。

 ルールやマナーを守り、目一杯に楽しめる仮装の工夫を。そうすれば、きっと最高の思い出ができることでしょう。

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著者プロフィール

中学生の頃から陸上競技を始め、大学では十種競技選手として活動。引退後、約7年のブランクを経て2011年6月よりランニングを開始。同年にハーフマラソン、フルマラソン、翌年には100kmのウルトラマラソンやトライアスロン(オリンピック・ディスタンス)も完走。沖縄本島1周マラソンなどを始め、今では“超長距離”レースにも数多く出場している。また“トウモロコシ”や“アザラシ帽子“をトレードマークに、仮装マラソンも楽しむ。ランニングブログも不定期更新中。趣味と過去の経験を活かし、現在は東京都葛飾区内にある中学校の陸上部にて、外部コーチとして指導も行っている

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