【新日本プロレス】IC王座V3の内藤がまさかのNJC出場へ立候補 IWGPジュニア初防衛のヒロムに田口が挑戦表明
メインイベントのIWGPインターコンチネンタル選手権試合では、王者・内藤哲也がマイケル・エルガンを退け3度目の防衛に成功。35分を超える死闘を制した内藤は、昨年度覇者として、今年の春のナンバーワン決定戦「NEW JAPAN CUP2017」(3.11愛知県体育館開幕)出場を立候補した。
36分激闘の末、因縁のエルガンを返り討ち
だが、長期欠場から復帰したエルガンは、1.5後楽園で再び内藤からバーニングハンマーで勝利。3カ月越しでようやく再挑戦の機会をつかんだ。
大阪ならではのブーイングも起こる中、内藤はエルガンのパワー殺法に苦しめられながらも、古傷の左目を容赦なくかきむしり、徹底した左ヒザ攻めで崩しにかかる。
エルガンも25分過ぎ、雪崩式ファルコンアローから後頭部にエルボーを突き刺し、目を見開くポーズから裏拳、コーナーマットへのパワーボム。さらに30分過ぎにはエプロンめがけてのパワーボムから鉄柵への投げ捨てパワーボム、そして必殺のエルガンボムを決めるも、それでもカウントは2。
因縁のバーニングハンマーをデスティーノに切り返した内藤は、浴びせ蹴りを左目に突き刺すと、デスティーノでフィニッシュ。相手の技を全力で受けきった上で、さらに上を行ってみせた。
NJC前年覇者として今年もエントリー!
バックステージでは、「NJCに前年度覇者として今年もエントリーさせていただく。盛り上げたいならオレを使わない手はないだろ」と、本来はIC王者として挑戦を受ける側の立場であるにも関わらず、トーナメント出場を直訴。「今年もシステムの変更を提案する。しかるべき場所でしっかり発言するから、今のところはトランキーロ」と、トーナメント優勝者が挑戦したいタイトルを指名する従来の方式とは違う、“おもしろい提案”をすることを予告した。
ヒロムが宿敵ドラゴン・リーを退け初防衛
両者はメキシコでライバル関係にあり、ヒロムがカマイタチのリングネームだった昨年の1.24「FANTASTICA MANIA」後楽園大会でも名勝負を展開。この日も、互いの手の内を知り尽くした者同士のスリリングな攻防となった。
昨年11月5日に“時限爆弾”として電撃登場した地に王者として凱旋したヒロムは、開始早々、場外への飛びつき式パワーボムでリーを脳天から花道に突き刺すと、リーもノータッチトペからのブレーンバスター3連発。10分過ぎにはヒロムがコーナーから捨て身のダイビングセントーン。さらに15分過ぎには、リーのマスクをはいでの雪崩式カサドーラボムであわやという場面を作るも、リーも得意技のデスヌカドーラでお返し。だが、ヒロムは昨年1月のフィニッシュホールドであったカナディアンデストロイヤーをカウント2で返されると、必殺技のTIME BOMBで勝負を決めた。
田口「もっともっとセイシをかけて戦いたい」
その直後に電光石火のオーマイ&ガーアンクルを仕掛けると、ヒロムは屈辱のタップ。再びマイクを握った田口は「ヒロム! いや、高橋ヒロム。いい返事待ってるよ」と王座挑戦へ自信を見せた。
NEVER6人タッグ王座は失ったものの、「田口JAPAN」監督として迷采配を見せた田口の挑戦表明で、本隊対LIJの抗争にも新たなうねりが起きそうだ。
矢野組が3WAY戦を制しタッグV2
ランス・アーチャーの負傷欠場で急きょタイトル挑戦が決まった飯塚は、宿敵・野上慎平アナウンサーにも目をくれず、イスやタッチロープを使った反則攻撃オンパレードで本気度を見せ付けるも、矢野はそれを上回る反則を連発。
秘密兵器のアイアンフィンガーフロムヘルを取り出した飯塚の同士打ちを誘い、不意を突かれたスミスを急所蹴りから丸め込んで3カウントを奪取。2本のタッグベルトを肩にかけた矢野はいつも以上のドヤ顔でYTRポーズを決めてみせた。
柴田がオスプレイをねじ伏せ王座防衛
母国イギリスへの王座返還を狙うオスプレイは、柴田のお株を奪う串刺し低空ドロップキックやリング上であぐらポーズを見せると、さらに鉄柱顔面キック、コークスクリューキック、リバースファイヤーバードスプラッシュという大技を繰り出し、オスカッターを狙うも、柴田がこれをスリーパーでキャッチすると、もがき苦しむオスプレイをスリーパースープレックスで脳天から突き刺し、PKでフィニッシュ。試合後はガッチリと握手をかわした。
LIJがリベンジを果たし6人タッグ返り咲き
田口JAPANは入場シーンから徹底的にLIJをおちょくり挑発してみせると、試合でも息の合った連係を披露。5分過ぎには、3人でのトリプル野人ダンス&ラリアットから中西がSANADAをアルゼンチンバックブリーカーで担ぎ上げ、田口がBUSHIをオーマイ&ガーアンクル、棚橋がEVILをテキサスクローバーホールドでつかまえてアシスト。この絶好の勝機に中西がヘラクレスカッターを決めるも、レフェリー不在のためノーカウント。逆にBUSHIが中西の顔面に毒霧を噴射し、SANADAがSkull Endで逆転勝利を飾った。
タイチ&金丸が新技で王者組を撃破
試合でも、鈴木軍のタイチ&金丸義信が新技のハイボールW(タイチのタイチ式ラストライド&金丸のディープインパクト)でロッキー・ロメロを粉砕。タイチは試合後もベルトでバレッタの顔面を殴打し、六本木ヴァイスの持つIWGPジュニアタッグ王座挑戦を高らかにアピールした。
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