さいたまでHARASHIMA対竹下が決定
“帝王”高山が男色殺法にもん絶!?
【写真:前島康人】

 29日のDDTプロレスリング「Sweet Dreams!2017」東京・後楽園ホール大会では、超満員となる1520人を動員。2大タイトルマッチなどが開催され、動画配信サービス「DDT UNIVERSE」での生中継もスタートした。

HARASHIMAが“カリスマ”佐々木の挑戦退ける

【写真:前島康人】

 メインイベントのKO−D無差別級選手権試合では、王者HARASHIMAが“カリスマ”佐々木大輔を退け3度目の防衛に成功。3.20さいたまスーパーアリーナ大会のメインイベントでは、この日行われた挑戦者決定トーナメントを勝ち抜いた竹下幸之介を迎え撃つことが正式に決定した。


 HARASHIMAと佐々木は昨年4.24後楽園大会で同王座を賭けて対戦し、佐々木が勝利。メインイベントでの防衛戦を終えた直後のHARASHIMAに「いつでもどこでも挑戦権」を行使するというやり方でありながら、変形クロスフェイスロックで絞め落として、佐々木が王座初戴冠を果たしている。


 約1年前の再現を狙う佐々木は、コール時に大量の紙テープを受けるHARASHIMAへ奇襲攻撃。鉄柱へのキック誤爆や金具への激突を誘って左足へダメージを与え、10分頃には場外への雪崩式ブレーンバスターという捨て身の攻めで勝負。なおも急所攻撃からの丸め込みなど、あの手この手で揺さぶりをかけ、15分過ぎにはミスティカ式のクロスフェースで捕獲。前回の悪夢を蘇らせたHARASHIMAに、なおもNOW OR NEVER、ベトナムドライバーIIを仕掛けていく。だがHARASHIMAも蒼魔刀で反撃に出ると、延髄斬り、バズソーキック、つるべ落としと一気に攻め立て、強烈な蒼魔刀でフィニッシュ。1年前のリベンジを果たした。

竹下「DDT全選手の気持ちを背負って」

【写真:前島康人】

 2年前の15年2.15コミュニティアリーナ大会に続き、2回連続でさいたまのメインに王者として立つことが決定したHARASHIMAだが、その前に立ちはだかったのが、21歳の若き新鋭・竹下だった。


 竹下はセミファイナルで行われたKO−D無差別級王座挑戦者決定トーナメント決勝戦でKUDOと激突。開始早々、KUDOのスピンキックでダウンを喫し、さらに15分過ぎには、エプロンに向けての地獄の断頭台から、プランチャ式のダイビングダブルニードロップのエジキに。それでも、スタンド状態へのダブルニードロップをキャッチしてコーナーへ投げつけるとっさの切り返しで最大のピンチを切り抜けると、ローリング式ラリアット、ファルコンアロー、ぶっこぬきジャーマンスープレックスと一気呵成に攻め立て勝利。昨年8.28両国国技館大会に続き、再びビッグマッチのメインの座を手に入れた。


 HARASHIMAの前に立った竹下は「DDT全選手の気持ちを背負って、ベルトを巻きたい。メインイベントで勝ちたい。そして、何より、HARASHIMAさん、アンタに勝ちたい。自分はすべてを背負う覚悟はできている」と決意表明。これに対し、HARASHIMAも「全力で受け止めて、でも、最後、僕がリングに立ってるんで、全力ですっげえ試合しよう。よろしく!」と応え、2人でガッチリと握手をかわした。


 20周年という節目を迎えるDDT。最後を締めるのは、これまで同王座を通算25回も防衛し、団体の歴史を支えてきた、名実ともにDDTの顔であるHARASHIMAか。それとも、昨年21歳の最年少戴冠記録を樹立し、21年目以降の未来を担う竹下か。

全日本への思いいれ強い2人の対決は石井が勝利

【写真:前島康人】

 世界ジュニアヘビー級選手権試合では、王者・石井慧介がヤス・ウラノを退け2度目の防衛に成功した。


 ベルトを管理する全日本プロレスの歴史を知り尽くし、かつては練習生でもあった石井と、KAIENTAI−DOJOの若手時代に全日本に参戦し、ベルトに対する思い入れの深いウラノ。両者の思い入れが激しくぶつかり合う戦いとなった。


 石井は低空のパイルドライバー、ネックブリーカードロップ、エプロンでのリバースエースクラッシャーで徹底して首を痛めつけると、ウラノもフランケンシュタイナー、延髄斬り、4の字ジャックナイフ固めで応戦。巧さを見せ付けるウラノに対し、石井はタイガースープレックスからのニールキックで勝負を決めた。


 試合後、石井との握手に応じたウラノだが、悔しさは隠せず。涙を流しながら、彰人の肩を借りて退場した。

高山はディーノの攻撃に恐れを抱く

【写真:前島康人】

“帝王”高山善廣が男色の洗礼を浴びた。


 高山は「健全かつDDT UNIVERSE生中継向きなスペシャルタッグマッチ」として、ディック東郷とタッグを組み、男色ディーノ&大石真翔組と対戦。かねてから「ノーフィアーだけど、ディーノとの対戦は怖い」と語っていた高山だが、よりによって2.4大阪でディーノとの一騎打ちが決定。前哨戦となるこの日は、ゴング前にディーノの襲撃を受けると、通路まで全力疾走で逃げ出すなど、徹底的に接触を拒否した。


 早期決着を狙う高山は、大石にエベレストジャーマンスープレックスでのフィニッシュを狙うも、背後からディーノが組み付いてピストン運動。さらにディーノはコーナーによじ上って高山にリップロックをかますと、大石との地獄車で顔面に尻を押し付け、完全失神させてしまった。


 試合こそ、男色タイツを装着して覚醒したパートナーの東郷が、ファイト一発!からの男色ペディグリーで大石を仕留めて勝利したものの、ぶざまな痴態を全世界に生配信された上、心身に恐怖を刻み込まれた高山は、帝王の風格もどこへやら、ボロボロになって引き揚げた。

高木裕美

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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