【新日本プロレス】2年ぶり新日本マット復帰の鈴木軍が大暴れ “王様”みのるがIWGP王者オカダを圧倒

高木裕美

2年ぶりに新日本マットに復帰した鈴木軍が大暴れ。みのるはIWGP王者オカダを圧倒 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 新日本プロレス「Road to THE NEW BEGINNING」開幕戦となる27日の東京・後楽園ホール大会では、超満員となる1630人を動員。鈴木みのる率いる鈴木軍が約2年ぶりに新日本マットに復帰し、恐怖の風を巻き起こした。

2.5札幌のタイトルマッチを前に激しい火花

【写真:SHUHEI YOKOTA】

 2.5札幌大会のダブル前哨戦となったメインイベントでは、オカダ・カズチカ&ロッキー・ロメロ&バレッタ組と鈴木みのる&タイチ&TAKAみちのく組が激突。札幌でIWGPヘビー級王座を争うオカダとみのる、IWGPジュニアタッグ王座を争う六本木ヴァイスとTAKAタイチが早くも激しい火花を散らした。

場外戦ではIWGPベルトを使ったチョーク攻撃、木槌を顔面に突き立てオカダを痛めつける 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 1.5後楽園大会では、試合後に突如乱入し、オカダをスリーパーからのゴッチ式パイルドライバーでKO。新たな「お宝」獲りを宣言したみのるだが、本格参戦となったこの日もふてぶてしい態度は変わらず。
 クリーンブレークしたオカダに対し、馬乗りになって張り手を見舞うと、5分過ぎには場外へ連れ出してのイス攻撃。さらには、本部席に置かれていたIWGPベルトを使ったチョーク攻撃。なおも木槌を顔面に突き立て、徹底的にオカダを痛めつける。

タイチのタイチ式パワーボムでロメロをマットに沈め復帰戦を飾った鈴木軍 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 CHAOSも六本木ヴァイスの連係攻撃で形勢逆転を狙うが、鈴木軍セコンドが乱入して阻止。この勢いのまま、タイチがタイチ式パワーボムでロメロをマットに沈めて勝負を決めた。

どんな手を使ってもベルトはいただく

みのるは「どんな手を使っても、どんな方法を使っても、そのベルトはオレたち鈴木軍がいただく」と宣言 【写真:SHUHEI YOKOTA】

 試合後、「そんなにベルトが大事だったら、箱に入れて神棚にでも置いとけ」とオカダをあざ笑ったみのるは「オレこそがプロレス界の王様。どんな手を使っても、どんな方法を使っても、そのベルトはオレたち鈴木軍がいただく」と宣言。かつて全日本プロレスの三冠ヘビー級王座、プロレスリング・ノアのGHCヘビー級王座を戴冠した男が、最後の「お宝」をついに手中に収め、名実共にプロレス界の王に君臨するか。

【写真:SHUHEI YOKOTA】

1/2ページ

著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント