フェデラーが全豪7年ぶりの決勝へ
ウィリアムズ姉妹の8年ぶり頂上決戦も実現
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フェデラーとウィリアムズ姉妹が決勝進出

フェデラーがワウリンカ(右)をフルセットの末に破り、決勝進出を果たした
フェデラーがワウリンカ(右)をフルセットの末に破り、決勝進出を果たした【Getty Images】

 テニスの全豪オープンは26日、男女シングルスの準決勝などが行われ、女子シングルスではビーナス、セリーナのウィリアムズ姉妹(米国)がそろって決勝に勝ち進み、男子はロジャー・フェデラーがスイスの僚友スタン・ワウリンカをフルセットの激闘の末に倒し、全豪では2010年以来7年ぶりに決勝の舞台に立つことになった。


 ウィリアムズ姉妹がグランドスラム決勝で顔を合わせるのは01年の全米オープンが最初で、全豪では2度目。最後の決勝対決は09年のウィンブルドンで、これまでは妹セリーナが6勝2敗と大きくリードしている。35歳で第2シードのセリーナはともかく、今年6月には37歳になるビーナスにとっては、妹に敗れた09年のウィンブルドン以来8年ぶりのメジャー決勝へ……勝利の瞬間、信じられないという表情で躍り回り、飛び上って喜びを表現した。

完勝のウィリアムズ姉妹

高い集中力で勝利をもぎとり、喜ぶビーナス・ウィリアムズ
高い集中力で勝利をもぎとり、喜ぶビーナス・ウィリアムズ【Getty Images】

 試合は7度のメジャー優勝を果たした往年のプレーそのまま、ビーナスの完勝という内容だった。相手の25歳のココ・バンダウェイは、16歳で全米ジュニアに優勝するなど早くから期待されてきた選手で、メジャー初の4強入り。いかにも米国勢対決という迫力溢れるパワフルなショットの応酬に会場が沸いた。第1セットは互いに様子をうかがいながらの慎重な立ち上がりで、2ゲーム終わるまでに13分、ともにブレークダウンでのスタートだ。


 バンダウェイの持ち味はサーブの威力。落ち着きを取り戻してからは、平均時速175キロのファーストサーブを軸に攻勢に転じ、サービスゲームでしっかりポイントを先行させた。一方のビーナスのサーブは、往時に比べて減速したものの、長身から繰り出す角度で押し込み、この日は特にショットを左右のライン際に散らす制球力が光った。ビーナスはこのセットで4本のブレークポイントを握られながら、3本逃れてタイブレークへ。ここはサーブ力で上回るバンダウェイに先手を譲ったが、久々に訪れた決勝進出へ怖いほどの集中力だ。


 第2セット、バンダウェイのファーストサーブからのポイント率が第1セットの76パーセントから55パーセントまで落ちた。ビーナスのライン際への正確なリターンがサーブにプレッシャーをかけ、バンダウェイは第3、第5ゲームで計3本のダブルフォルト。自滅に近い形で追い込まれ、セットタイに持ち込まれれば、ジワジワと経験の差が物を言う。ファイナルセット、ビーナスは勢いづき、バンダウェイは必死に応戦したものの、このセットでも計5本のダブルフォルトを献上、後追いの展開を覆せぬままに逆転された。


 第2試合では、姉の勝利を受けた妹セリーナが、立ち上がりからエンジンを全開。メジャーでは18年ぶりに準決勝のコートに立ったミリヤナ・ルチッチバロニ(クロアチア)に強打を浴びせた。エースの数こそ3本だったが、第1セットのファーストサーブからのポイント獲得率は実に100パーセントとこの大会で見せた最高の集中力。ルチッチは同世代の34歳だが、セリーナはここまでの競技人生の大差を容赦なく見せつけてストレート勝ち、試合時間50分で決着をつけた。

先行するフェデラー、追うワウリンカ

強気の攻めが光ったフェデラー
強気の攻めが光ったフェデラー【Getty Images】

 ナイトセッションの男子は、スイス勢同士の注目の準決勝。フェデラーは、錦織圭(日清食品)との4回戦以降によみがえらせたサーブを軸に軽快なフットワークで立ち上がりから攻めた。ワウリンカにリズムをつかませず、たちまち2セットを奪取。しかし、2人はこれまで21回の対戦(フェデラーの18勝3敗)と手の内を知り尽くした仲だけに、ワウリンカは威力で優るサーブ、ツアーナンバーワンの強力なバックハンドを駆使して反撃。第3セットは6−1、第4セットは6−4で追いついた。この辺に、3年前の全豪、2年前に全仏、昨年は全米のタイトルを取っている大舞台への自信なのだろう。劣勢に立ったフェデラーだったが、あくまでも強気で攻めた。


「第3セットからスタン(・ワウリンカ)のサーブが手を付けられなくなり、第4セットでは自分もちょっと硬くなった。失う物はない、リラックスしようと思った。試合直後から脚の違和感はあった。あまりタイムアウトは取らないが、コートを離れて手当てを受けたのは良かった」


 気持ちの切り替えに成功したようだ。ファイナルセットの第5ゲーム、フェデラーは40−15からワウリンカに追いつかれてブレークポイントを握られている。そこを守ったことで再びバランスが崩れ、続く第6ゲーム、15−0からワウリンカのミスが続き、最後はダブルフォルトで虎の子のブレークが転がり込んだ。最後はラブゲーム。


 フェデラーの決勝の相手は、第12日に行われる準決勝、ラファエル・ナダル(スペイン)とグリゴル・ディミトロフ(ブルガリア)の勝者。“ベビー・フェデラー”と呼ばれたディミトロフが勝てば、こちらは初のグランドスラム決勝進出。ナダルになれば、対戦成績はナダルの23勝11敗で、2人がグランドスラム決勝で対戦するのは2011年の全仏以来となる。


文:武田薫

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